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ぼくは、その攻撃を剣で受ける。
でも、何かを感じる。
そう、もう一突き来る。
あり得ない動き、槍先から何かが発射されたイメージだ。
アーノルドの剣もそうだけど、こっちの達人は武器に気を込めることができるみたいだ。
その攻撃は避ける。
それは渋沢流の危機回避でもあり、リンドグリーンの技を手に入れたからでもある。
槍はあらゆる角度から飛んでくる。
そう、リンドクリーンの槍術は槍先から気功を発射することができるのだ。
でも、それを避けることはできる。
もう、見切ったって感じだ。
そして、ぼくには同じことができる。
ミミックのJOBは彼の能力をコピーしてしまったのだ。
反撃開始だ。
避けるだけでなく、槍の刃、そしてそこから打ち出される気を受けてみる。
うん、大丈夫。
リンドグリーンの表情に信じられないといったものが混じる。
そのとたん、ぼくは剣から気を発してみる。
その気はリンドグリーンの槍先を砕く。
さすがに一流の武人。
危険の感知能力がすごい。
一流の武人の能力の一つだ。
彼らは臆病に見えるくらいに危険を回避する。
すぐに、ぼくから離れて距離をとる。
手には棒だけになった槍。
「おまえはアーノルドの弟子なのか?」
「違います」
「なら、その剣はどこで習った。
まあいい。
今回は俺の負けだ。
お前のことをなめすぎた」
「あなたは、浩二と啓之のことを知ってますか?」
「浩二?」
「ぼくと一緒に転移してきた勇者と賢者です」
「お前と一緒に?お前は転移者なのか?」
「ええ、あなたはその教育係なんですよね」
「そうか。お前は転移者なんだな。
それなら、立場逆転だ」
リンドグリーンは笑う。
そして、懐から何かを取り出すのだった。




