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異世界黒猫サーカス団 異世界転移したらミミックだった  作者: PYON
第5章 スライムの王

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 あとは、魔法使い。

 サトウさんだったかな。

 さっき詠唱していたファイアーボールが飛んでくる。

 テニスボールくらいの大きさの火の玉だ。


 ぼくのバリアで消滅する。

 サトウさんは次のファイアーボールを飛ばしてくる。

 でも、とくにさっきのと変わるところはない。

 攻撃はバリアを超えることができない。

 そして、火の玉はだんだん小さくなる。

 10発目くらいで、魔力切れを起こす。


 これで、あとはリンドグリーンだけ。

 でも、いままでの人とは違う。


「やはり、落ちこぼれ組はだめだな。

 せっかく、レベル上げに連れてきてやったのに、ぐずぐずしているからこんなことになるんだ。

 コボルトがかわいそうだって?

 お前らに狩れるのは子犬かスライム程度なんだよ。

 まあ、このサーカス団でレベル上げをさせてやるよ。

 人間って案外経験値をもらえるからな。

 普通は人間は殺せないが、帝国の反逆者となると別だ。

 とどめだけ刺させてやる。

 私たちにはそのレベルとかいうのはないからな」


 レベル上げ、さっきから聞こえてくる言葉。

 RPGの世界では、モンスターを倒すと経験値がもらえる。

 それが一定の数値に達するとレベルが上がって、HPやMP、攻撃力、防御力が上がる。

 そういうのが、ぼくたちにもあるのだろうか。

 確かに、魔法を使うほどに魔力が上がるような気がする。

 それから、この前の戦いのあと攻撃力や素早さが上がったような気がする。

 それは、戦いに慣れてきたのだと思っていた。


「さあ、誰からだ」

 リンドグリーンは槍を構える。


 風太さんや舞衣さんは素手で闘う。

 どうしても、槍を相手にするのは分が悪い。

 さっきの勇者くらいの腕なら、大丈夫だけど、この戦士は格段に強い。

 ぼくが先に戦おう。

 

「おや、お前は剣士だったのか。

 魔法使いだと思っていたのだが…

 それにしても中途半端だ。

 魔法も剣術も使えるというやつだな。

 本当に異世界人のほとんどはふざけているとしか思えないな。

 自分が何者だと思っているのだ。

 おまえらごときが両方を極められるわけがないだろう」

 リンドグリーンは下段に槍を構える。


 ぼくは剣を抜いて槍使いの前で構えるのだった。


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