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そういえば、勇者とあと2人は日本人みたいだ。
ローブの人は女の人。
でも、3人とも目が死んでるというか、自主性みたいなものはなさそう。
なんか、やらされている感がある。
「君たち逃げなさい!」
星姫さんが隙を見て、ワンちゃんたちを逃がす。
「おまえら。
そんなことをして、ただで済むとおもってるのか!」
「経験値がほしければ強いやつと戦えばいいだろ」
風太さんは言い返す。
本当に大丈夫なのかな。
「代わりにおまえらを経験値にしてやろうか?
おい、タナカ、サトウ、スズキ。
こいつらを殺せ。
いい機会だ。
人を殺しておけ。
そのうち役に立つ」
物騒なことを言い出す騎士。
タナカと言われる人が剣を抜く。
スズキという人も同じ。
2人とも大学生くらいか。
それとサトウは若い女の人。
杖を構えて、何かを唱え始める。
タナカさんの剣の先が震えている。
そう、剣聖の力を手に入れてる僕から見たら、隙だらけ。
すこし剣技をかじった程度の構えだ。
それから、魔法の詠唱も長い。
術式を読み解く。
初級の初級、ファイアーボール。
ぼくなら、技名だけでいい。
それも半分、ファイアーだけでいい。
精度も悪い。
これでは止まった敵にしか当たらない。
風太さんなら余裕で躱せるはず。
いちおう、バリアを張っておくか。
星姫さんに当たったらだめだし。
とにかく、この程度の力なら、手加減しても倒せる。
問題は、あのリンドグリーンだ。
勇者の教育係とか言ってるだけあって、それなりの闘気を放っている。
黒い十字槍を構えている。
槍の刃が十字になっているものだ。
間合いが長く、中距離の攻撃ができる。
懐に飛び込めば、その間合いの長さが弱点となるが、飛び込ませてくれるかだ。
ぼくが考えている間に、タナカさんが風太さんに切りかかるのだった。




