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異世界黒猫サーカス団 異世界転移したらミミックだった  作者: PYON
第4章 仮面劇場

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 ただ、仮面劇場を無罪放免するということではない。

 仮面劇場の収益の一部を黒猫サーカス団が受け取ることとなる。

 つまり、仮面劇場の株を黒猫サーカス団が持っているという感じだ。

 こういうことは、渋沢さんの仕事だ。

 すでに評価されている伝統芸能を手に入れることで、安定的な収益を上げる。

 そして、伝統芸能とのコラボでも客を呼べる。

 とにかくカリスマ経営者の考えていることは、ぼくごときには全貌が読めない。


 サーカスの興行は、中央広場に戻って行われる。

 もちろん満員御礼だ。

 それから、横でやってる仮面劇場も人が入っているらしい。

 それから、仮面劇場とのバトルの興行収益もすごかったみたいだ。

 

 団長は団員に特別ボーナスを配ることとなる。


「晃くん、待った?」

 舞衣さんが手を振る。


 そう、今回のボーナスで何かおいしいものでも食べに行こうということになった。

 街の中央の有名なレストランだ。

 もちろん、舞衣さんと二人でってわけではない。

 舞衣さんのとなりには星姫さん。

 そして、ぼくの隣には風太さんだ。


 星姫さんはワンピース姿。

 すごく新鮮に映る。

 普段はドレス姿か練習着姿しかみたことがないからね。

 テントも男女別となっているしね。

 ぼくは星姫さんに見とれてしまう。

 こっちに来て唯一良かったことは、こっちで星姫さんと会えたことだから。

 

「ごめんなさい。遅くなって」


「ううん、今来たとこだし」

 テント村の入り口には、ぼくが一番最初に来ていた。


「まあ、おまえらが遅いのはいつものことだしな」

 風太さんは、こういうのに慣れているのか、自然体だ。

 ぼくなんて、無茶苦茶緊張しているのにな。


「じゃあ、行こうか」

 舞衣さんの言葉でみんな歩き出す。

 風太さんの隣に舞衣さん。

 そして、ぼくの隣には星姫さん。

 

 ぼくたちはたわいもない話をしながら歩く。

 よく笑う星姫さん。どちらかというと、おとなしい感じかなと思っていたけど、普段は違うみたいだ。

 普段着の彼女を感じられることがすごくうれしい。


 でも、この世界との戦いは続いていく。

 ぼくたちは、つかの間の休息を楽しむのだった。


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