表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界黒猫サーカス団 異世界転移したらミミックだった  作者: PYON
第4章 仮面劇場

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

103/440

24

 ぼくたちの勝ちが告げられる。

 危なかったけど、なんとかなった。


 魔王さまが来てくれてよかった。

 あれがなかったら、ぼくたちは負けていただろう。

 

 でも、魔王さまって誰なんだろう。

 いつの間にか、ぼくの膝の上にクロが飛び乗る。

 そして、大丈夫かっていうように、ぼくを見て、ぼくに横顔をこすりつける。


 もしかして、魔王さまってこいつなんじゃ。

 まさかな。

 ぼくはその考えを否定する。

 こいつは猫だ。

 

 とにかく、魔王はどこかでぼくたちを見てるんだ。

 ぼくたちのピンチには駆け付けてくれる。

 たぶん、団長や渋沢さんも魔王を信じているんだ。


 ぼくも信じたいけど、こんなに神出鬼没じゃ、そうもいかない。


 だいぶ戦えるようになったけど、まだまだ足りない。

 他のサーカス団にも狙われているし、なにより。

 ぼくの目標は国を倒して、啓之と浩二を助け出すことだ。


 仮面劇場はそのまま続けられることとなった。

 普通であれば、勝負に負けた興行団は解体され、勝利者に吸収されるらしい。

 財産は全部没収され、団員は奴隷となる。

 しかし、団長はそんなことをしなかった。

 仮面紳士の財産だけを没収しただけで、あとは無罪放免とした。


 あとで聞いたことだが、これも渋沢さんのやり方らしい。

 元の世界で渋沢さんはいろいろな会社を吸収した。

 ただ、他の会社は買収した会社を切り売りすことで、利益をあげることに終始した。

 それにくらべ渋沢さんの会社は、買収した会社をすべて発展させることに成功した。

 渋沢さんの作ったファンドは莫大な利益を上げたのだった。

 そのやり方は、基本的に会社の自主性に任せること。

 そう、会社の癌となっている部分を取り除いて、自然治癒力を上げる。

 まるで、会社のドクターと言った手法だった。


 今回も、黒猫サーカス団から古参の団員を2名派遣することとなった。

 別に監視役というわけではない。

 ひとりは団長のもとで脚本を学んでる人で、ひとりは渋沢さんの経営学を学んだ人だ。

 仮面劇場はこっちの世界での伝統芸能だ。

 その意味では100年以上前に完成された舞台だ。

 それゆえに伝統を守ることが目的になってしまっていた。

 そして形式美の追求しかできなくなったのだ。


 渋沢さんは、古きを守りながら新しいものを作っていかなくてはならないという。

 それが、今回の仮面劇場の処分だ。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ