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異世界黒猫サーカス団 異世界転移したらミミックだった  作者: PYON
第4章 仮面劇場

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21

 ぼくは口を袖で隠す。

 その間もぼくの視界の灰色は濃くなっていく。

 目も閉じないと、蚊が入ってきたらだめだ。


 手品の種はわかった。

 でも、どうしようもない。

 たぶん、こういうのは渋沢さんにもどうしようもないだろう。

 ぼくたちの負けなのか。

 ただひとつ勝ち目があるとすれば、魔王さまが来てくれること。

 それには、ぼくは時間を稼ぐことしかできないのだ。

 

 ウィルスじゃないから、なんとか侵入を防げる。

 耳も閉じるようにして、蚊の侵入を防ぐ。

 ぼくの身体は露出が少ない。

 手袋に帽子、服もぶかぶかのものだ。

 外に出ているのは顔と首だけ。

 ただ、この姿勢では攻撃はできない。


 ぼくが防御の姿勢をとると相手は集合して殴ってくる。

 剣に手をかけるとぼくを包み込んで防御させる。

 目も開けていられない。

 なんとか、相手の動きを読んでバリアで攻撃を受け止める。

 魔力と体力だけが減っていく。

 そう、ぼくの弱点は基礎体力と基礎魔力が足りないこと。

 確かに身体も魔力も鍛えている。

 ただ、それは一気にあがることはない。

 だから、ぼくは燃料タンクの小さい車みたいなものだ。

 スピードは出せるけど、すぐにガソリンがなくなる。


 もう、あんまり魔力はない。

 あと一回魔法剣ができる程度か。

 これを使い切ったら終わりだ。


 ぼくは剣に手をかける。

 そして、剣を引き抜く。

 最後の勝負だ。


 やっぱり、蚊の大軍はぼくを包み込む。

 目を閉じて息を止める。

 一つ確かめてみたいことがある。

 剣に魔法をまとわせることができるんだ。

 だから…

 自分の身体にまとわせるくらい簡単だ。

 ただ、それに身体が耐えられるかどうか…

 それが問題だ。

 でも、これしかない。

 だから、剣を抜いた。

 こうすれば、蟲たちはぼくを包み込む。


 ぼくは、自分の身体に炎をまとわせた。

 

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