81/84
【番外編⑦】引っ越し
彼の部屋を出た後も後ろ髪を引かれる思いだった。
あんな落ち込んだ彼を1人にしていいのか。
よくない気がする。
でも帰れと放送がかかっていた。
帰る気になれなくて待合室の自販機で飲み物を買う。
.....彼がいたのはもちろん個室。
頼んでみようかな。
スタッフステーションへ行き看護師さんへ声をかける。
「すみません...405号室の手越さんなんですが...」
「あー!はいはい、マネージャーさんから聞いてますよ?
付き添いですよね。
どうぞ。」
「?!?!ありがとうございます!」
「ただ個室ですけど、夜なのでお静かにお願いしますね?」
「はい!わかりました!」
なんと物分かりのいい人!
てかマネージャーさん、用意がよすぎる...。
こうなること分かってたの...?
敏腕マネさんに感動しつつ、彼の分のコーヒーを買って部屋へ急いだ。




