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【番外編⑥】音楽
あの後彼は新曲をかけてくれて。
サビのとこは口ずさんでくれる。
私は身体を揺らしてリズムをとる。
曲が終わると彼は嬉しそうにこちらを見る。
「どうだった?」
「STARSらしくて、夏にもぴったりな曲だねっ♫
祐也くんのソロかっこいい!」
というと私の唇は奪われる。
「えぇええぇえ?!」
「だって、かわいいこと言うから。」
「言ってない、言ってない!
し、しかも運転中...?」
彼は笑いながら「もう家ついたよー」と返す。
「あ、そだ。」
彼は思い出したように言う。
「どうしたの?」
「新曲の宣伝で歌番組とか出るんさ。
生放送もあるから夜しばらく会えないの。
ごめんね...?」
残念そうな彼。
でも仕事してる彼の姿を見るのは好きだから、頑張ってほしい。
「テレビみるね?」
「うん...。」
「みたら、メッセ送る!」
「まじで?」
「まじで!」
彼の言葉を真似すると少し気恥ずかしい。
そっと小指を彼に差し出す。
彼も小指を絡めてくれる。
指切りげんまんすると、彼は笑顔を取り戻した。
「かっこいい姿みれるの楽しみにしてるね。」




