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【番外編⑥】音楽
彼の車に乗ったとき。
カーステレオからはロックな音楽が流れている。
やっぱ自分の曲って聞かないのかな??
彼のハンドルを握る手はテンポに合わせてリズムをとっていた。
この助手席から眺める彼の横顔が好きだった。
「ねぇ、優ちゃん?」
「なあに?」
「そんなに見つめられたら、俺、穴開いちゃうよ?(笑)」
「ご、ごめん...つい」
「ま、優ちゃんに見つめられるのは嬉しいけどさ。
次は俺が優ちゃんのこと見つめる番だからね?」
覚悟しといてーという声が聞こえた気がした。
「お、お手柔らかにお願いします...!!」
彼は声を出して笑う。
「そいえばさ、今日新曲の発売日だったの。」
えぇ!存じておりますとも!
「聴きたい?」
「うん!聴きたい♡」
テンション高いなぁ、とまた笑いながら、彼は新曲をかけてくれる。




