私を拾ってくれたのは
「ここだよ」と案内された部屋は高層マンションの....何階かはドキドキしすぎて見るのを忘れてしまったけど、たぶん上の方の階。
「....お、お邪魔します。」
玄関からして綺麗にされており、私は靴を揃えて振り返った。そう、振り返った。
先に入っていた青年は先ほどまで着けていたマスクと帽子を取っていた。
そう、私は初めて青年の顔を拝むことになったのだが!!
STARSの高杉祐也じゃん!!
何度もまばたきしても変わらない。
私の鼓動も早くなる。
「あああああの、高杉さんですか?」
今更ながら最初に名前を聞かなかったことに後悔する。
まぁ、初めに聞いてたところで変わらないんだけど...。
青年は笑顔で「はい、高杉祐也です。」と答える。
そりゃそうだ!だって高杉祐也だもん!!
脳内で何度名前を繰り返したかわからないが、私の頭はぐるぐる渦を巻く。
あぁ、カンガエラレナイ。
「すいません!名前も聞かずのこのこ好意に甘えてついてきてしまって...!!
私なんか匿ってもらえるような方ではないのに...!!」
高杉さんは公園の時のように首を傾げながら
「アイドルだと人助けしちゃダメ?」
「いやいやいや、そんな、そんなことは決して...!!」
私は必死である。そんなつもりで言ってないことを伝えないと!!
「じゃあ問題ない?」
「問題なんて全くございませんんん!!」
今日だけで心臓と頭は爆発しそうだ。




