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私の彼は  作者: Chiruha
本編
45/84

夢みたい

目の前で彼が笑う。

またこんな距離で話せるなんて。

幸せすぎる...。

今まで離れていた分を補うかのように、ずっとくっついてた。


トントントン...

「入るわよ?」との声とともに、ここへ連れてきてくれた女性が現れる。

「?!?!」

ノックって返事してから開けるんじゃないの?!

恥ずかしくて、また真っ赤になってしまう。

ぐいぐい押してみるけど、彼は腕を緩めずにイタズラしようとニヤニヤしてる。

「かーわぃ♫」

「うぅぅ...」

彼の腕の中から離脱するのは諦める。

それをみていた女性は大きく、そして深いため息。

「あのねぇ、感動の再開邪魔して悪いんだけどさ、そろそろ終わりにしてくれないと明日もあるんだから。」

「はーい、わかってますよー」

と彼は返事するが、行動が伴っていない。

「だめだめ、今日は解散よっ!

連絡先、交換したいんじゃなかったの?」

「あ!そうだった!優ちゃん、交換しよっ?」

「ええええー!私を登録したら、祐也くんの友達リストのランク下がっちゃいますよ?!」

どんなだよ!と笑いながらつっこむ彼。

女性の顔が険しくなってきたので、焦ってQRコードを出す。

「ど、どうぞ...」

「ありがと。...よし、登録完了!」

「じゃ、じゃあ、また...」

「いやいや、こんな時間だし送ってくよ?」

「いやいや!祐也くんだってライブで疲れてるのに...!!」

「遠慮なさらず!じゃ、また明日!」

「ほんとに送るだけでしょうね...」と女性は冷ややかな視線を送っていた。

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