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同一人物
私の大好きだった高杉祐也は幼い頃別れた“ゆうにぃ”であることがわかって。
もちろんゆうにぃのことも大好きだったから、昔いなくなったことを受け入れられなくて。
毎日泣いてた。
保育園は楽しい場所だったのに、ゆうにぃがいなくなって私の見える世界はガラリと変わっていた。
ゆうにぃが全部だったのに。
何をするのも一緒。
毎日外で遊んだり、お絵描きしたりはもちろん。
家に帰ってからも遊んだし、
お祭りだって行った。
その時は結婚の意味なんてちゃんとは分からなかったけど、ゆうにぃと約束したからずっと、ずっーっと一緒にいれるんだって思ってた。
それくらい大好きだった。
だからこそ、受け入れられなくて、思い出に蓋をした。
....蓋しちゃったから、高杉祐也を応援してるのに気づかなかったのかな。
うううん。
ゆうにぃが大好きだったから、無意識だけど彼を追いかけてたんだなって。
その彼が目の前にいるなんて。
嬉しくて。
二度と逢えないと思ってたのに。
20年以上秘めていた想いが溢れてくるように涙も止まらなかった。
私が泣いている間、彼は私を抱きしめてくれていた。




