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緊張
女性に連れられて関係者以外立ち入り禁止のドアからバックヤードへ入る。
ドキドキ...する。
さっきの電話の声、祐也くんだよね。
...私の名前、覚えててくれたの?
それだけで飛び上がるくらいに嬉しい。
私の心は浮かんだ風船のように軽くて、今ならほんとに飛べそうだった。
前を歩く女性が止まる。
「ここよ。どうぞ。」
「はい。...ありがとう、ございます。」
緊張する。
手汗をスカートで拭いてから、ドアノブに手をかける。
ここを開けたらーと考えてると、女性が「早く開けなさいよ。」と急かす。
「うひやあぁ、すみません!」
女性に一礼してゆっくりと開ける。
ちらりとみた女性の表情は先ほどまでと違い、すごく優しい顔をしていた。
ガチャリ。
少しドアを開けて気づく。
「あああ!ノックしてない!」
思わずドアを閉める。
「いやいや、開けたなら入りなさいよ!」
「あぅ〜すみません!!」
仕切り直してノックする。
ドアのすぐ向こうで「どうぞ?」と笑いながらであるが返事が返ってきた。
「し!失礼します!」
今度こそ。
ドアを開けたらクライマックスの始まりです...!!




