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神様?仏様?何様??
私に救いの手を差し伸べてくれた青年。
こんなことって起こるのかなと、本当に絶望を感じてしまうしかなかった私を救い出してくれた青年。
ベンチから立ち上がらせてくれた後もなぜか手を繋いでくれている。
その手は温かくて、ほっとした。
1人で上京してきたから、私は独りぼっちだったのに、
一人じゃないよ
と、言い聞かせてくれているみたい。
先を歩いているが、時々私の方を振り返り、「大丈夫?」と声をかけてくれる。
神様...こんな優しい人いるんですね。
公園のベンチに座っていてほんとよかった...。
彼の家は公園からさほど遠くなかった。
「着いたよ。」
そう言われてみると、目の前にあるのは高層マンション。
.......。
服装からも普通の人じゃないなとは分かってたけど、この人めちゃくちゃお金持ち....ですか?!
思わず目をまんまるにしてしまう。
言葉を発しようとしても口がパクパクなるだけで、言葉にならない。
ななな、この人は何様なんだろう?!
そんな様子を見て青年はクスクスと笑っている。
「....入ろっか(笑)」
急に恥ずかしくなる。うつむきながら
「....はい。」
と返事するのが精一杯であった。




