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私の彼は  作者: Chiruha
本編
36/84

き、来た!

涙が止まるまでどれだけかかったか。

気づいたら「今からそっち行くぞー!!」と祐也くんの声。

その声とともに彼らは一台のトロッコに乗って、アリーナの周りの道を進む。

うえええぇ?!

もう来ちゃう!

う、嬉しいんだけど!

やっと涙止まって、心の準備がまだできてない!!

と、とりあえず落ち着かないと!!

深呼吸...すーはー...。

人って字を手に書いて....飲み込む!

うああああ!

無理無理無理!

今までこんなことして落ち着いた試しなんてないけどさ!

って焦ってる間にどんどん近づいてくる。

汗で湿った手でペンライトとうちわを握り直す。

ど、どうか。

スタンドじゃなくて、私の方を祐也くんが向いていますように。

あと1/4周で来るが、祐也くんはスタンド側に手を振っている。

祐也くん、こっち見て!と願う。

お願いします、神様。

祐也運、最後でいいから使わせてください...!!

「祐也くん!祐也くん!祐也くん!!」

必死で名前を呼ぶ。

周りの人もそれぞれに呼びかけてるから届くかはわからない。

でも届いて欲しい!

「祐也くん!ゆう....」

呼び続けてるとこっちを振り返ってくれた!

やった!神様ありがとう...!!

一生分の感謝を込めて神様にお礼を伝える。

「ゆ....?」

名前を呼びながらうちわを振ろうとすると、祐也くんはこっちを見て固まっている。

さっきまでの笑顔が消えて。

....ん?

目が離せない。

私の方を見てくれてる。

そんな気がする。

いや、そんなことはないんだろうけどさ。

ファンってみんな自分の方を向いてくれてるって思うよね?!ね!

でもさ、違うの。

トロッコがゆっくりと目の前を通り過ぎていく中、彼は私を見ていた。

隣にいた圭太くんが肩をそっと叩いて、祐也くんは我に返っていた。

まだ名残惜しそうにしているけど、彼の顔には笑顔が戻っていた。

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