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手紙ー祐也sideー
彼女が去った夜。
家に帰ると、部屋が綺麗になっていた。
...最後に掃除してくれたんだ。
彼女の気持ちに嬉しくなる。
ふと机の上に手紙が置いてあるのに気づいた。
律儀だなぁ。
でもだからこそ、助けたのが彼女でよかったとも思った。
丁寧な字でお礼が綴られていた。
...ん?俺のファンだったの...?
手紙には長年のファンだったことが明かされていた。
確かに思い返すと彼女の反応は過剰だったかもしれない。
ふふ、と思わず笑ってしまう。
彼女の名前も最後に記されていた。
こんな漢字だったんだ。
....とも思うけど、なにか引っかかる。
何かは分かんないけど。
そんなんばっかだな、と自分に呆れつつ頭を掻く。
その夜もまた同じ夢を見た。




