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私の彼は  作者: Chiruha
本編
29/84

思い出せないー祐也sideー

朝の支度をしつつ考えていた。

あの夢は初めてじゃない気がする。

あの女の子とは保育園で遊んだ思い出ばかりじゃない。

浴衣を着て花火をした。

花火大会ではなくて、近所の公園で集まってやっていた。

地元のお祭りにも行った。

もちろん小さい頃だったから母親が付き添いながらだと思う。

覚えてないけど。

夢の中で「祐也くん」と呼ばれたような気がした。

それも関係あるのか?


あーっ、気持ち悪い。

なんなんだ。

今までこんな夢、見たことない。

あの子をなんで思い出す?

確かに彼女に腕を握られて。

人肌恋しくて昔の話を思い出した可能性もある。

上京してもしばらくは会いに行きたくて仕方なかった。

でも徐々に仕事が忙しくて。

それを理由にしてあの子の記憶が薄れていった。

....。

妹のように可愛がっていたあの子。

結婚したいと言ってくれて、あの子に認められたと嬉しくなったあの頃。


考えても答えは出ない。

あっという間に出かける時間に。

彼女に「無理しないでね」と伝えた。

泣きそうになりながら「はい」と答えてくれたけど、きっと頑張るんだろう。

彼女の頭をポンポンとなで、「笑顔でさよならね?」とアイドルスマイルで言うと、泣きそうになりながらであるが笑ってくれた。

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