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私の彼は  作者: Chiruha
本編
20/84

さゆ?白湯?左右?

あの後私は眠れなかった。

「さゆ...」と呟いた祐也くんの寝顔が離れなくて。

イケメンだからというのはモチノロンである。

寝顔綺麗だし。

見てて飽きないし。

....違う!

眠れなかったのはそれだけじゃない。

呟いた言葉の方も気になってる。

さゆって何?

誰かの名前かな。

私が疎いだけで、女優さんとかだろうか。

ケータイで調べてみる。

......でない。

むしろ予測変換で

白湯

左右

小夜

小百合

.....小百合?!

そうか!最後まで聞き取れなかったパターンか!


理解はできた。

でもそしたら、小百合さんって彼女いるんだ....

そう思うと胸がぎゅーっと苦しくなる。

いや、ポジティブシンキング!

小百合さんはむしろお母さんとか?

お母さんなら名前では呼ばないか....

お姉さん?

妹?

ああ!妹はありえそう。

.....はぁ....

でも、妹呼ぶ時にあんな寝顔で呼ばないよね。

きっと大切な人。

私はファンではあるけど、恋人には届かない。

会えただけで充分な存在。

今が夢のような時。

ーっつってなに考えてる?!

だめだめだめだめ。思考がだめ!

私はファン!私はファン!!

考えてるうちに頭を抱え髪の毛をわしゃわしゃにしていた。

ははっと後ろで笑い声が聞こえる。

えぇ?!見られてた?!

びっくりして後ろを振り向くと肩を震わせながら笑う彼が立っていた。

「ごめんごめん、ノックしたんだけど返事なくてさ。入っちゃった。熱下がった?」

「.....い。」

あああああああ、恥ずかしい!

この数日で一生分の恥ずかしさを感じてる気がする...。

「体調大丈夫かな?昨日より顔色よさそうだね、よかった。」

と言いながら、私の横にきてわしゃわしゃにした髪の毛を手櫛で整えてくれる。

「あ、もしかして毛布かけてくれた?ありがとね。」

横に全力で首を振るう。

そんな小さなことでお礼を言ってくれるなんて。

「ん?違うの?」

彼は小首を傾げ覗いてくる。

「い、いや、掛けたんですが!!」

「うん?」

「そんなことでお礼を言ってもらえるなんて思ってなくて....」

「あ、そゆこと?じゃあどういたしましてみたいな?」

目をぱちくりしてしまう。

そういうこと、なのかな?

こくりと頷いた。

「ね、寝顔見てしまってすいません〜」

わははと彼は笑う。

「やっぱ桜井さん面白いね....!!」

へ?どこが?!

反応がおかしかったかな....。

「そいえばさ、さっきなに悩んでたの?」

(そんなことファンの身としてはきけないよ...)

「大丈夫です、なんでもないです....。」

ごまかした私の回答に彼は訝しげな表情をしていた。

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