ごめんなさいと言い切れないありがとう
....。
...........?
...................?!
は!またやった!
やってしまった!!
幸いまだ日は上っていないようでカーテンの向こうから光は刺していなかった。
寝るまでにあった身体の熱は下がっており、気分もスッキリしていた。
起き上がると濡れたタオルが額から落ちる。
あうう〜...ほんと優しい。
たぶん顔赤いだろうなーと思いながら、部屋は暗いのであまり気にならなかった。
この部屋には誰もいない。
昨日も聞いてはみたけど、はぐらかされた。
そっと部屋のドアを開ける。
.......いた。
ソファーで彼は横になって寝ていた。
ソファーの前にしゃがむ。
綺麗な顔。
大好きな祐也くんが目の前にいるのはやっぱ夢をみてるみたい。
寝室から持ってきた毛布をそっとかける。
「ん....」
やや顔をしかめるが、起きなかった。
「ごめんなさい....ありがとう...」
ベット取っちゃってごめんなさい。
休憩できる家で私がいるから休憩できなくてごめんなさい。
でも...ありがとうのが大きい。
話しかけてくれてありがとう。
拾ってくれてありがとう。
笑いかけてくれてありがとう。
励ましてくれてありがとう。
ご飯食べてくれてありがとう。
美味しいって言ってくれてありがとう。
彼女じゃないのに合鍵貸してくれてありがとう。
たくさん言いたい。
そんな風に思っていると何気なく彼の髪の毛をそっと撫でていた。
「んん...?」
ぬおー!!!起こしちゃった?!
「さゆ....」
ん?起きなかったけど、誰だろう。
彼女さんかな....?
ちくりと胸が痛んだ。




