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私の彼は  作者: Chiruha
本編
17/84

38.7度

ディスプレイが表す数字。

音がなった体温計を抜き見るとやっぱり熱があった。

こわばった私の表情をみて彼は体温計を覗き込む。

「あー、ほらあるじゃん。今日も泊まってっていいからさ。ベット行きな?」

私は思わず立ち上がり、

「いやいやいや、そんなことできません!

昨日だってお借りしたのに...!!」

当初の予定とずれてる!

てか、またベットを借りるなどおこがましい!

その意味を込めて反論する。

そんな私の向きをくるっとかえさせ、背中を押される。

「熱あるのに休まなきゃ。

こんな状態でどっか行かれる方が気になるから。」

「だってー!!高杉さんどこで寝てるんですか?!」

すごく気になってたことを聞いてみる。

「んー?もう一つ客間にベットがー」

「そんなのなかったです〜っ!!」

「ありゃ?ばれた?まぁ、気にしないで。」

いつのまにかベットの横まで来ており、彼は肩に両手を乗せてそっと座らせてくれる。

ううう〜、優しすぎる!

「それよりうつっちゃいますよ?そんな近くにいたら...」

彼は私の顔を見て少し黙り、こう答えた。

「心細い?」

えっ?

「涙ぐんでる。」

気づかなかった。

泣いてたの?私。

自覚すると涙が溢れてきてしまう。

「1日じゃ受け入れられないよね。

大丈夫だよ。しばらくここにいていいから。」

「そんなことー」

「美味しいご飯も作ってくれたし?」

と彼は笑っている。

照れてしまい、俯く。

「....ありがとうございます。」

「あ、今度は照れちゃった(笑)

でも泣き止んだね、よかった。」

思わず顔を上げて彼の顔を見つめる。

魔法のような人だと思った。

この人のファン続けてて正解だったと思いつつ、ドキドキと高まる胸の音に聞こえないふりをした。

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