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私の彼は  作者: Chiruha
本編
15/84

計画成功なるか?!

ガチャ...と音がして彼が帰ってきた。

ここから計画通りに動くぞ!

がんばれ、自分!

私は急いで玄関へ行く。

「おかえりなさい!」

同棲してるような気分になり照れてしまったが、笑顔で挨拶した。

彼は目を丸くさせたが、やや俯き加減に「ただいま」と返してくれた。

ちょっと後悔である。

照れて笑おうとするから変な顔になってしまったに違いない...。

これが最後なのに...、いや、なんのその!

「泊めてもらったお礼にご飯を作ったんですが、夜ご飯は食べましたか...?」

「いや...まだ食べてないよ?ありがと。気使ってくれて。」

もうアイドルスマイルである。

きゃー!!と黄色い歓声を上げたい気持ちを抑えて、テーブルに温め直した焼肉と味噌汁、ご飯を並べた。

彼は部屋着に着替えた後リビングに現れる。

「お口に合うか分かりませんが、どうぞ...!!」

「いただきます。...あーやばいな、これ。美味しいよ。」

うぅ....嘘でも嬉しい。

思わず後ろを向いてガッツポーズ!

そんな様子をみてクスクス彼は笑っていた。


ー綺麗に平らげてくれた。

私のお礼も終わり。

「食べてくださってありがとうございました。」

「いやいや、こちらこそありがとね。今日はロケだったから、腹ペコだったのよ。」

「またお仕事見つけて、初任給もらったらもっと豪華なお礼をしに来ます!」

「豪華って(笑)もう十分よ?」

「いやいや、こんな私を拾ってくれる人なんて高杉さんしかいません!本当にありがとうございました。」

「どういたしまして。」

と言いながらも彼はまだ笑っている。

「...お礼ができてよかったです。お忙しいと思いますが、これからも応援してます!」

「なんか最後の別れみたいになってるけど、また豪華な?お礼してくれるんでしょ?」

「はい〜!!」

「しかもこれからもってことは今までも応援してくれてたり?」

覗き込むようにこちらを見ている。かっこいい。

「は、はい〜!!」

だ、だめだ。このままじゃ言えない!

「で!でも!これ以上お世話にはなれないので、お暇します...!!」

「ん?」

彼は不思議そうに傾げる。かっこいい。

「短い間でしたが一生この恩は忘れません!いままでありがとうござー」

最後まで言い終わらないうちに腕を掴まれる。

「待ってー。どゆこと?出て行ってあてあるの?」

掴まれたところが熱を帯びる。

「あ、ホテルに泊まろうと思って。」

「いや....お金大変でしょ?て...そんなことより熱くない?」

「ふぇ?まだ春なので暑くありませんよ?夜は寒いくらいです。」

「いやいや、気温の話じゃなくて。....君、熱くない?熱ある?」

...は!!気づかれた!!離れないと!!

ぐいぐいひっぱるけど、掴まれた腕は外れない。

「は、離してください...!!うつります...!!」

「なんで平気そうにしてるのさ。そこ座って。」

首に手を当てて私の体温を測る彼。

「んーだいぶあるな。ちょっと待ってて。」

引き出しから体温計を持ってきて手渡される。

「ね、測って。」

「....はい。」

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