【序章】最悪からの始まり。
のんびり書いていこうと思っています。
励ましのコメントなど頂けたらめちゃくちゃ喜びます。
ーこの4月から私の新しい生活が始まる。
田舎町で働いてきたけど、都会に出て一人暮らしをしようとやっと決心した。
新しい家は4畳半とは言わないけど狭い部屋。
でも私にとっては新しい城!
引っ越しも狭い部屋なため、持ってきたものが少なく、すぐに片付いた。
働くところも決めてあって、今から挨拶に行こうとしてる。
私は甘いものが昔から大好きだった。
学生の時に友達と遊びに来たときにすごく美味しい洋菓子屋さんがあって。
そこで働きたいと強く思った....
でも一人暮らしするにはお金もなかったし、地元で就職した。
ようやく1人でもやっていけるかなってくらい貯金も貯まったし、決心したわけ。
だから仕事も辞めてここまで来た。
だから私の勤め先は、今から行くところはその洋菓子屋さん。
決して行列店ではないけど、胃袋を掴まれたの。
この先の角を曲がったら.....あった。私の勤め先!
入口のドアを開けようと手前に引く。
....開かない。
あぁ、そっか。ここは押すべきか。
改めてドアを押してみる。
....開かない。
今日は定休日....かな?
お店と家が一緒になっているため、裏口に回って、インターホンを押す。
「はーい」
ガチャ...
「4月からここで働かせて頂く桜井優と申します。今日は挨拶に伺いました!よろしくお願いします。」
と、持ってきた菓子折りとともに挨拶する.....が。出てきた奥さんは驚いて次のように言った。
「え?桜井優さん?...昨日挨拶に来なかったかしら....顔も違うような....」
?!?!どういうことだ!私はパニックである。
今日地元から出てきたばかりなのに全くもって身に覚えがない。
「ちょっと待っててね....ねぇ、あなたー!」
と家の中へ入っていってしまう。
私には夢遊病の気がある。真夜中の知らない間に玄関に座っていて我に返ったり。
昨日寝ている間に来たのか?!
いや、夜は電車動いてないし。
歩いて....まさかね。
なんて考えている間に旦那さん(店長である)が履歴書を持って出てくる。
履歴書の写真と私を見比べているが....
「んん?昨日の子と違うなぁ....名前はなんて言うんだい?」
「桜井優です。」
「この字かい?」
と言われ、先程まで見比べられていた写真のある履歴書を見せられる。
......。
私の字ではないが、私の名前が書かれている。
しかも写真が私ではない!どゆこと?!
正直に伝えて.....こいつは誰だ?
「な、名前は合っていますが、私が送らせて頂いたものではありません....」
「おかしいなぁ....昨日の子はたしかに写真の子だったしな....
ちゃんと電話で連絡もしたんだが声も同じだったし....」
と、私の携帯が鳴る。お母さんだ。
「ちょっとすいません....」
『ちょっと、優!履歴書の入った封筒住所間違えてて返ってきてるわよ!』
ガーン.....
縦線入りまくりである。
もはやお母さんになんて返したか覚えてない。
「すいません....履歴書の住所間違えていたみたいでこちらには届かなかったみたいで...
電話でお話ししたときは採用と聞いたのですが、今から履歴書を持ってくるのでは遅いでしょうか....?」
もはやダメ元であるが頼むしかない。
ここで断られたら....
「ごめんなぁ、同じ名前の子がうちみたいな店で働きたいなんて言ってくれるとは思ってなくて、もともと1人採用の予定だったんだ。
だからまた次の募集の機会があればお願いしてもいいかな?」
嘘だ....新生活始まると思ってたのに....
こんなことって....
読んでいただきありがとうございました!




