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女だけの世界その2

男だらけのセカイはすぐに終わってしまいそうなので

引き続き天帝によって分断された女同士のセカイ

ガチレズだらけの幻想郷になったら世の中どうなるのか

お楽しみください。



「女色信仰者」は、男は穢れであるという思想を持ち込んだ。


さらに使いの巫女にそれまで祭祀における男根の象徴とされた柱の上に、女性の象徴である宮殿を立てさせ太陽の女神を祀らせた。太陽の使いである巫女は祭りの前は潔斎し、清らかな身、すなわち処女であることも加えられた。


男を連想させるとして、世界の価値観はことごとく変えさせられた。

蛇は頭を切られ悪の象徴に転落し、矢じりや刀の柄は折られ、宝玉は2つより3つ並びを良しとした。

やがて「女色信仰者」は美容業界、芸能業界、IT関係を中心に組織化され「子宮崇拝」が行われるようになった。


国によっては男について考えたり、書き込んだりするだけでも罰せられるという厳しいものもあり

フィクションでも男=悪魔のような存在になっていった。


宮殿に櫛や鏡で己の美を願うというものから、一方フェミニズム運動の反発や名残もあり、夜遅くに洞窟の中で髪を切り捨てタトゥーを入れて、女が求める表面の美を捨て、あえて醜い姿となり、生まれ変わるという儀式もあった。


組織ぐるみでの工作が功を奏したのか、この時期から女たちは催眠術にかかったように、多様性を無くし、流行を追い、同調圧力によって、みな同じような生活を望むようになった。


また、この頃から人口が急速に減り始め、製造業、サービス業の衰えは加速し、さらにインフラに至っては蔦や雑草で覆われて道路は殆ど使い物にならない状態に陥った。

未開の土地が増え、より整備された都市に住むことがステータスシンボルになった。

階級が固定化され、特権意識の者たちが財産を囲み、華やかな生活を都市部で暮らす一方、過疎地域ではジャングルに手を付けられるものがいなくなった。

その差は開くばかりで、さらに身分や出生地の枠という同調性の沼がそれに輪をかけて加速させた。


「男たちから逃れたはずなのに、やっていることは男どもと変わらないのでは、、、」

社会の格差が広がるにつれ、税金の負担が重くのしかかり、次第に不公平感に対する不満が溜まってきた。


しかし、ネットで炎上させようにも、距離的にも遠くなり、冒険することのメリットが無くなってきた。


一方、社会の喧噪から離れて自然と共に暮らそうという人も多かった。

彼女たちは権力に対して自由ではあったが、結局一人も子孫を残すことは出来なかった。


生まれたときに女しか知らない世代が

もはや当たり前のように女同士で性の問題を解決するようになっていた。


しかし、このあたりから問題ができてきた。

女同士のクローン技術によって交配された子供は、エゴが強くなるらしく、クローンのネットワークによる侵略が進んでいたのだ。


男の穢れを主張していた「子宮崇拝者」のトップたちも

穢れない魂であるクローンを歓迎し、彼女たちの派閥によってコントロールされていても、しばらく気が付かないほどだった。


女同士でいれば男のような醜い争いは起こらない。

そのときはそう考えられていたからだ。


極端な男色排斥は身を滅ぼすと、警告を呼び掛けた者もいたが遅すぎた。


遺伝子改造によって生まれた「魔女」が世界のトップに立った。

しかもこの「魔女」は脳内に直接ネットワークのクラウドと通信することができたため、それまでのエリートたちではまるで歯が立たなかった。


「魔女」は自分の秘書を作り、最小限の人数で社会を作り替えた。

そして自分のやり方で世界を豊かにしようと考えた。


悪魔崇拝ルシフェリアン」の幕開けである。


こうして純度を高めたがゆえ

世界の秩序はかえって乱れ始めていった。



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