バラのセカイとユリのセカイ
男だけの世界のイメージ
信仰とか書いてますが、時間軸は今の地球で
突然二次元少女がいなくなった後の恋慕と同じイメージです。
ここは天帝によって女と引き裂かれた男だけの世界
しばらくすると男だけの星にはある変化が訪れた。
最初のうちは女に対する幻想からか
男たちはラブドールもどきの偶像や神像をたくさん造りはじめ、
欲求不満を解消していた。
だが世代を経るにつれて、
前の世界に関しての記憶や記録が薄れ、
いつしか男たちの星では、
自分の理想が大きく肥大した女を女神としてあがめるようになっていった。
ありえない体躯、
豊満な体、
都合のいい人格、
これは伝承による彼らの理想の女体であって、前の世界とは関係ない。
やがて男たちの手によって造られた理想の彼女は「聖母」と名付けられ、地球上で最も美しく、気高く、気品があり、決して穢れてはならない存在だとされていった。
だが、男の理想ゆえに、その反面として「世界一のド淫乱な女」でもあった。
この世界ではその豊満な女神を祀り男相手に乱れ狂うという宗教的な祭事があった。
しかし、この星には男しかいない。
男だらけの祭りの様子を詳細に書いてみてもおぞましいだけだが、祭事には依り代に去勢した男や動物、
練った土で作った偶像を使用して行為に及んでいたらしい。
しかし、このあたりになると
男の世界にも「流派」が生まれ始める。
一つは先ほどの、女体に幻想を抱く派閥、これが最も大きい主流だった。
ここでは「聖母信仰」とでも言おう。
これはもっとも原始的で、多少違いはあれども、
男子としては健康的ともいえるの信仰の形態である。
しかし、次代を経るともう一つの信仰が台頭することになった。
それが「男色信仰」である。
ところで気になった人もいるかもしれないので
先に答えておこう。
男だけになった惑星はどうやって子孫を残しているのか?
天帝の命によって男と女が分かれ、男だけの地球になった後、
しばらくは悲観に暮れて神に祈る生活ばかりしてる者もいたが、女特有の足の引っ張り合いがなくなったためか、科学技術が飛躍的に発展した。
だが、かわりに倫理観、道徳観のブレーキが利かなくなり、人間の二号三号をクローン技術によって生み出すようになった。
また戦争や環境破壊があちこちで起きているようで、止める人が少ないのが現状だ。
そういった危機感や精神的ストレスから大半が「聖母」の信仰であった。
・・・しかし
クローン技術が一層進化し、ゼロから子孫を残すことができるようになると
性のはけ口はすべて男で解消させようとする「男色信仰」が誕生した。
「男色信仰者」は男性の魂が純粋なものであると考え、肉体のマッチョイズムだけではなく、魂の男性性をより高次なものに発展させ、極めることが神に近づく方法だとした。
遺伝子組み換えの技術により生まれた純粋男子たちは、頭脳明晰で運動神経も優れており、社会のトップに立った。これにより理想の女性像は必要とされなくなり、女神信仰は衰退していった。
そして「男色信仰」のカリスマリーダーが、こう説いたのだ。
「女の魂とはすなわち幻影であり、
この世を失墜させる悪魔である!
偶像をすべて破壊せよ!」
「聖母信仰」は「男色信仰」のグループと対立していき、大戦争の末、駆逐されるようになっていく。
かくて「聖母」は「悪魔」となった。
反応があったら続き書きます。




