5.やり過ごすために
パニックを発症してしばらくたった頃 私は屋外で出来る新聞配達のアルバイトを初めた。
学校にもなんとか通えた。その間の移動は電車を使う。
その時はやっと短い時間を耐えられるようになった頃だった思う。
ある日私は乗車する電車を間違えてしまった。
そしてそれが急行とは知らなかったのだ。
車窓からは知らない風景が流れていく
止まらない。もう何駅も通過している。
各駅停車をいつも利用していた私は、どうすることも出来ない。
パニックが襲った。
...
「落ち着け、止まったら降りて、戻るだけなんだ...。」
私は座席を立ち、外の風景を見ながらイヤホンをする。
目を瞑った。冷や汗が滲んだ手をポケットに突っ込む。
「冷静になるんだ。」
それから何駅過ぎたか数えることが出来なかったが
私は暗闇の世界でパニックをなんとかやり過ごした。
私は自分の世界を開く方法知った。
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バス・電車・飛行機。
移動に使う乗り物は一度乗るとどうしてもすぐには降りることができない。
静止を強制される時間がある。
あなたはこのステップにたどり着いた頃、どのくらいの屋内に慣れることが出来ただろう。
これまでは、不安が襲えば自分の足で外に出ることが出来た。
でもいくら外に出たいと思っても、世の中にはそれが叶わない場合がある。
「乗り物」がそう。
それから、「誰かがあなたのために場所を設けたとき」。
ここでは、そんなどうしても逃げられない時の対処法をいくつか書いていく。
ここを乗り越えるために準備する、必要なもの。
まず前提に「パニックは必ず克服出来るという気持ち」
「パニックがない時の平常心」
「他人同士、何もないときはお互いを気にしていないと思い込むこと」
「"自分は大丈夫"と信じることが出来た、いくつかの経験」
加えて1つ、
「自分の世界に集中すること」
人は何かに本当に集中している時、他の一切の事を無視することが出来る。
あなたが電車に乗ることを想定しよう。
各駅停車を利用するのが良い。
このステップは正直難しい。
だから戻らない気持ちで、なるべく何も考えず乗ってみよう。
扉が閉まるとあなたはそこから動けなくなる。
でも大丈夫。
電車の中から自分の世界に入ろう。
「他の人が不快に思うようなこと以外なら何をしても良い」
例えば、
・立って車窓から外の景色を眺める。
・自分が電車に乗って着く、先の目的について考える
・目を瞑る・寝たふりをする
・(イヤホンで)音楽を聴く・ゲームをする
・本を読む
「パニックは必ず過ぎ去っていく」
立っているときにパニックが出てきたらその場にしゃがもう。
空いていたら横になっても良い、
立った状態から目眩で倒れてしまうと それこそ怪我につながる危険がある。
そんな時はきっと誰かが心配してくれる。
症状に嘘は付かなくていい。
あなたに注目し、声をかけてくれる人はきっと助けになってくれる。
そんなことは全然恥ずかしいことじゃない。
「本当の恥は人に弱みを見せることなんかじゃない」
もう一度言うと 最初は、ここで書いたことの実践は本当に難しい。
でも諦めず何度も経験してほしい。
失敗は負けじゃない。
ここを乗り越えた時、あなたの数字は満たされて
100にほとんど近い状態になってることでしょう。
パニック症状という死の恐怖を乗り越えた時、
あなたは本当の強さを手にする。
パニック障害から得た強さを何か他のものにすり替えて、
世界のために活躍して欲しい。群衆の中で目立って欲しい。
どうか強く生きてほしいと願っている。




