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1.最初の一歩

私が初めてパニック発作を経験した時のこと。

何のことはない、高校の授業中。


ノートを取っていると初めに周囲の音が遠く離れていくように感じ、

自分がどの方向を向いてるのか分からないほど めまいがした。


脈が早くなって心臓の鼓動が聞こえる。

呼吸が上手くできず、座ってるだけなのに息が切れた。我慢して、でももうこれ以上は居られない。


私はその時その症状をただの「貧血」と思った。

でもしばらく経ってもその「貧血」が治ることはなかった。


教室・電車・コンビニ・並ぶ列・外食.. 

どこでも、一日に何度でもそれは起こる。


もう普通に生きられないのかな。


自分がどんどん孤立していく感覚。

上手くやっていけると確信したものが全て空回りしていく感覚。

前向きに思ったこと、全ての出鼻を挫かれたような悔しさ。


それまでの「当たり前のこと」ほとんどを無くしてしまった。


「どうして自分だけ」と何度も思った。


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もしパニック障害を抱えた方がこの話を読んでいるなら

きっとどこか思い当たる部分があると思う。


「どうして自分だけ」 そう思ったことがある人がいるなら

それは大きな勘違い。


事実、同じ悩み・パニック障害を抱えた人間は

あなたが思うよりずっとたくさんいるということ。




そして、私は考える。障害を乗り越えて得られるものは

「幸福を追求するためにいずれ必要な手続き」だと。


パニック障害を克服するために私が"必要"だと思うもの、それは

「克服する世界を見ること (=世界を知ること)」

「自分をパニック障害だと認めること (=自分のことを誰よりも知ること)」


これらはきっと同じ要素。


パニック障害を抱えた私たちはこれらの事を半強制的に、先取りしているのです。


正直余計なお世話だとは思います。でも本当にマイナスな事だけでしょうか?




「世界をよく知ろう」 (物事はどのように流れ、私たちに発作をもたらそうとするのか)

「自分の弱さと強さを知ろう」 (どんな場合に発作が出るのか / 出ないのか)


あらかじめ知っておけば、発作が出たとき自分をある程度コントロール出来る。

そして、上の2つ加えてこれは更に大切なこと。


「自分は必ずパニック障害を克服できるという気持ちを持ち続けること」


これはあなた自身の課題です。

逆に、この気持ちを見失ってしまった時、

どんな良い(現実の)薬を体に与えてもパニック障害の克服は出来なくなるでしょう。



この気持ちこそ、本当に大事な心の薬なのです。



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