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柿を食う前


俺のあだ名は、小学生の頃から、『柿ピー』だった。

高校生になった今も、それは変わらない。

このあだ名がついてからというもの、俺は人に、実名で呼ばれる事は、相手が教師でなければ、なくなった。


そんなある日の日曜日、俺は、部活をサボり、家で寝ていた。

三年生も卒業して、俺達二年は、無理やり部活に出る必要はなくなった。

俺は、高校生になって、モテたいが為に、サッカー部に入った。

勿論、だからといってモテるようにはならなかったが、高校生活をそれなりに楽しんでいる。

でも、やっぱり、サボりたい時だってある。

なんて考えながら、二階の自分の部屋でゴロゴロしていると、妹がやって来て、


「彼女来てるよ。」と、いつもの冷めた顔で言った。

俺は階段を降りて、玄関の戸を開けると、予想通りの人物が、扉の向こうに立っていた。

「何時まで待たせたら気が済むのよ。」と言い、私服で俺を待っていた。

待ってろとは、別に言って無いんだが……。

妹が完全に俺の彼女だと勘違いしている、俺のクラスの名物変わり者学級委員長『浜松 久美子』が、今日も昼飯を作るべく、うちにやって来た。


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