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【序章】 未知と対立

 仮想空間で、二つの意識がせめぎ合っていた。

「0」「1」

「00」-未知

「0」「1」

「00」-未知

「0」「1」

「11」-対立

「1」「1」

「10」-調和


 生命の乗り物である脆弱な有機物の身体を、より頑健な無機物の身体に乗り換えた。

 無機物で構成された計算機を、自己再生する有機物で作り変えた。

 無機物の身体から昇華した意識は物理という檻から解き放たれ、情報が生命そのものとなった。

 そして、永遠の寿命を手にし、宇宙の深淵へと漕ぎ出した。

 有機生命体であったころの記憶を残したまま。

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