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四季の匂い

作者:ギアス

巨大ナイトレジャーグループの跡取りでありながら、親の愛を知らず、お荷物店の風俗店だけが居場所の少年、藤木直樹(15)。
太陽のような笑顔の裏で、家族を養うため過去の傷と年齢を偽り、夜の世界に足を踏み入れた少女、石本絢子(15)。
出会いは、直樹が経営を任される古びた店での面接。
しかし、その最悪の出会いは高校の入学式で「運命の悪戯」に変わる。面接官と応募者だった二人は、同じ教室のクラスメイトとして再会してしまったのだ。
店の経営者代理と従業員、そして同級生。
決して交わってはいけない二つの世界で、二人は秘密を共有する「共犯者」となる。似た境遇に惹かれ合い、互いを尊敬する絆は、やがて夜の掟も未成年というタブーも越えた、禁断の愛へと変わっていく。
だが、その愛はあまりにも純粋で、脆すぎた。
嫉妬と不安が二人を蝕み、互いを守るために選んだ苦渋の決断が、取り返しのつかない悲劇を引き起こす。彼が気づけなかった絢子の悲鳴。残酷な冬の夜、太陽は永遠に光を失った。
全てを失った直樹の心に残ったのは、後悔と、彼女と過ごした季節の「匂い」だけだった。
出会いの金木犀、秘密を重ねた夏の雨、別れの枯れ葉…。
そして、絶望の淵で彼が気づく、彼女からの最後のメッセージとは。
これは、匂いに宿る記憶と魂を描いた、痛いほどに切ないラブストーリー。
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