表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/18

第7話「準備」

「おはようございます!」

「「「おはようございます!!」」」

「えっと、今日は新体制となって初めての大会。ただ、特別なことは考えず、やれることをやっていきましょう」


「そして、今大会からはドライバーは私から夏空くんに変更となります。お願いします。」

「では、出走まで調整を進めていきましょう。」



「おはよう、夏空くん」

「あ、部長、おはようございます」

「レーシングスーツ似合ってるじゃない。」

「えへへ。ありがとうございます!」


「一応この大会のルールだけ教えておくね」

「お願いします!」


「まず、計測は3周。5台ずつのグループでコースイン。そして、1周ずつずらしてタイム計測。タイムアタックしてるかは車両前後のランプでわかる。赤だったら計測してない、緑だったら計測中。」

「それで、その計測中の車両は追い抜き禁止ですよね」

「そう。計測中の車両を抜いてしまうとペナルティで一番速いタイムが抹消されてしまう。」


「それで、最後に、3周の計測が終了したら、ただちにピットインすること。まだいいタイム出せる、って思って走り続けないように。」

「これを無視すると、全タイムが抹消ですよね」

「よく覚えてるじゃない。」

「ドライバーとして、レギュレーションはしっかり理解しておこうって。」

「いいじゃない。じゃあ、このあとの計測頑張ってね。出走するのは8グループ目。」

「わかりました。」

「このクラスで一番強いのは菱三津高校。車両はシビックのFL5。この車の結果だけ見ていこう。」

「わかりました。」



「でも、菱三津高校は私達の後の出走になるから走りも外から見れるね。」

「なら、走りから学べることもありそうです。」

「そうだね。さぁ、準備しよう。」



86のエンジンに火が入る。

あかりがボンネットを開け、エンジンを覗き込みながら指示を出す。

「いいよー!回転数上げてー!」

運転席に座る龍星がアクセルを踏み込んでいく。


「OKー!異音なし!オイル類の漏れもなし!エンジン切っていいよー」


「よし、夏空くん、準備できたよ。乗り込んで。スタートエリアまでは私達が押していくから」

「え、俺も押しますよ」

「いや!夏空くんはドライバーなんだから。無駄に体力使わないの!」

「わ、わかりました」



「じゃあ、いくよー」

愛豊高校のメカニックたちが86をピットエリアから押しながら進める。


「車両通りまーす!」


他の学校も同様にスタートエリアまで移動していた。


「OK!」

86が止まる。


「走らせ方は昨日伝えた通りね。」

「了解」



スタートエリアの中で車検台に誘導される。

「エントリーナンバー192番!愛豊高校は車検エリアに進んでください!」

ここで車重、車高、車幅などが一気にチェックされる。




車検が終わり、合格証が渡される。

「この証明書をダッシュボードに置いてくださいね。」

「わかりました。」


渡されたものをダッシュボードに置く。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ