表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/33

第30話「表彰式」

2人が乗った86がピットエリアまで戻ってくる。


みんなが拍手で迎えてくれる。

「ありがとうな。」

金堂が先にマシンを降り、メンバーたちのもとへと向かった。


夏空は諸々の操作を終え、エンジンを切り、マシンを降りる。


「よっしゃあ!」

ガッツポーズを見せる。


そして、愛豊高校の仲間たちのもとへと飛び込む。

「よくやったぁ!」

「勝ったぞー!!」

「おめでとうー!」

みんなが祝福の言葉をかけてくれる。


そして、あかりからも祝福の言葉をもらう。

「夏空くん、おめでとう。」

「部長、やりましたよ。日本一!」

「うん、夏空くんやっぱすごいよ…!」

あかりの目には涙が浮かんでいた。


表彰式が始まり、まずはドライバーだけでのセレモニーが始まる。


日本一の証であるトロフィーが渡される。

「重っ…」

でも、そのトロフィーを高く掲げる。

拍手が上がる。


そして、炭酸水でのスパーリングファイトが始まる。



そして、チームのメンバーたちも表彰台に上がる。

全員で今日の日にちが入ったサインボードを掲げて集合写真を撮った。


表彰式も終わり、撤収作業が始まる。

「ほんとに私達日本一取ったんだね…」

「みたいっすね…」

トロフィーを見ながら呟く。

あかりと夏空はまだ少し信じられていないようだった。


その時、福原先生が声をかけてくる。

「ふたりとも、ちょっといいかな?」

「いいすよ」

「大丈夫ですよ」


2人はトランスポーターの前に行く。

「日本一取った明るい雰囲気を壊すようで申し訳ないんだけど、実はさっき、秋原先生が県内の病院で亡くなったそうよ。」

「…」

「そんな…」


「でも、きっと向こうから見ててくれてますよ。秋原先生も」

夏空は秋が近づいた夕焼けの空を見上げる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ