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第11話「決着」

順調にベスト8を勝ち進み、ベスト4、そして決勝に来た。


相手は予想通り菱三津高校。



「相手は予想どおり。戦略的にはさっき伝えた通りね。」

「了解です。勝ってきます!」

「よし、いってらっしゃーい!」



2台がコースインしていく。


「頑張って…」

あかりは夏空の勝利を祈る。



2台が計測に入る。

まず、菱三津高校が最速タイムをマーク。

そして、次に愛豊高校がそのタイムを塗り替える。


しかし、ラスト計測で菱三津高校が再び最速タイムを記録。


「タァ〜」

「あー」


メンバーたちが崩れ落ちる。

「お疲れ様みんな、初めてトーナメントまで行ったのに頑張ってくれたよ。本当にありがとう」



計測を終え、クールダウンラップを走行する夏空に無線が入る。

『ごめーん、夏空。2位だ。ほんとにごめん』

「いや、こんな僕みたいな人間のためにみなさんに協力していただいて本当に感謝です。」

『でも、初めての大会で2位になれたのは本当に大きいな。ありがとう。』

「ありがとうございました。次の大会まで時間は空くと思いますが、次の大会は勝ちましょう!」

『そうだね!勝ちに行こう!』




トップ3のマシンたちが誘導され、表彰式が始まる。


〈第2位!愛知県立愛豊高校!〉

「「「「はい!」」」」

全員が元気よく返事する。


あかりが賞状を受け取り、ドライバーとして夏空が盾を受け取る。





「お疲れ様ー!」

「お疲れ様でーす!」


「疲れてるだろうけど、まだ作業は、残ってるぞー」


秋原がピットエリアを指差す。

「あぁー」

飛鳥がその場に倒れる。

「なぁに倒れてんだよ…ッ!」

龍星が飛鳥の腹に軽くパンチする。

「うグッ!?」


「さぁて、撤収だー!」


まずはマシンを学校のトランスポーターに積み込む。

「すごいっすね、学校でこんな大きなトラック持ってるんすね」

目の前にいるトラックの横には大きく「AIHO HIGH SCHOOL」と書かれている。

「そう、確か、7年前にインターハイに出場した記念にくれたんだって。地元の運送会社が」

「すごいっすね、太っ腹だ」


「オーライ!オーライ!はいOK!」

「じゃあ、上げるよー」


86を載せたリフトが上がる。


「飛鳥、来れるー?」

「今行くから待っててくれー!」


飛鳥が慌てて2階部分に上がる。


「よし、じゃあ押すぞー」

「はーい」


86がトラックに収まる。

「よし、その辺のまとめてあるやつ、積んじゃうぞー」


あかりと夏空も気づいて積み込みを手伝う。



「よし、積み込みは完了だな、忘れ物はないか?」

「あ、あります!」飛鳥が答える。

「なんだ?取り行くか?」

「1位です!」

一気に笑いが起きる。

「たしかに、それは忘れ物だなwww」

「ホントっすね!」


「よし、次のインターハイ県予選は絶対勝つぞー!」

「「「おぉぉ!」」」





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