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出会い

今作は「死から何を学ぼうか」です。

この作品は儚くて脆い青春を描いた作品になってます。

この作品が良ければ是非今後とも見ていただきたいです。


―ある日友達が死んだ―


―ある日好きな人が死んだ―


これは決して交わるのことの無い物語

一人の死によって交わってしまった物語



2年生が始まってから少しした今日は雨が降っていた。四月にしては冷たく、冬の残り香が風に混じっている。2年たっても教室には、まだ馴染まない。


綾瀬結花あやせ ゆかは窓際の席に座り、ぼんやりと雨粒が窓を伝う様を見つめていた。いつも通りのクラス、いつも通り制服。その全てが、ほんの数日前まではきらきらと流れていたのに。今はただ、灰色に滲んで見える。


彼女の隣の席──そこは空席だった。


東雲澪しののめ れい


結花にとって初めて心から「親友」と呼べた存在。

その澪は、もういない。


最初に声をかけてくれたのは澪だった。入学式の日、人の波に呑まれて迷っていた結花に、「こっち、一緒に行こ」と笑って手を引いてくれた。あの笑顔に救われたのを、今でもはっきり覚えている。


それからの毎日が、まるで魔法のようだった。くだらないことで笑い合い、好きなアニメ、ゲームを語り合い、夜遅くまでメッセージを送り合って結花は、自分がこの学校に来て良かったと、心から思えた。


その中心に、澪がいた。


だが、魔法は突然解けた。


「……お前、あいつのこと、気になんない?」


教室の前の席の男子が、澪の席を指さして言う。


「確かに何で何日も学校休んでんだ?」


「病んでますーていうアピールじゃね」


「それならキモいなw」


結花は唇を噛み、ただ窓の外に視線を向けた。

先生からのクラスに向けての説明はなく

彼女が死んだことを知ってるのは"私だけ"


「お前、澪と仲良かったよななんか知ってる?」


「……知らな〜い」


それ以上、言葉が出なかった。


休み時間、担任の佐野先生が声をかけてきた。


「綾瀬、今日の放課後少し時間あるか?」


結花は静かに頷いた。放課後、職員室の前の小さな応接スペースに案内されると、先生は丁寧に紅茶を淹れてくれた。

あんまりというかほぼ入らない部屋に緊張している私を気にもせず、先生は話し始める


「澪のことで、少し話そうと思って。……実は、葬式が明後日にあるんだ。先生は呼ばれててもし、よかったら一緒に行かないか?」


結花の目に涙が浮かんだ。やっと「死」が、現実として胸に落ちてきた気がした。


「……はい。行きます」


葬式の日。また雨だ


「最近雨多いな〜」


「綾瀬、こっちだ」


黒のワンピースに身を包み、結花は澪の葬式へと向かった。

重たい空気の中、人々が静かに集まっている。

その中に、一人の少年がいた。


「高坂蓮」(たかはし れん)


勉強、スポーツも出来て顔も整っている、学校でも地味にモテる方だ。

そのくせ友人関係が深い人は居らず、唯一私が知っているのは、"澪の幼馴染だった"と言うことだけだ。


蓮の姿を見た瞬間、胸が締め付けられるような感覚が走った。彼の目は深い哀しみに濡れていたけれど、どこにも芯がなく生きることを辞め始めためかをしていた。

葬式が終わりいろんな人が挨拶を交わしている時、


「君は……澪の友達?」


蓮が私に話しかけてきた、驚いてなぜか敬語になってしまった。


「はい。高校に入ってから、ずっと一緒にいました」

そう言うと彼は顔が少し俯いたように見えた

彼に対してずっと一緒に居ましたはまずかったか?


「そうか……澪の言ってた、“学校が好きになれた”ってそれ、君のおかげだったんだな」


その言葉に、妙に他人事にしている気がした。

蓮の声は、不思議な温度があった。

冷たさと優しさが同居しているような、不器用な真っ直ぐさ。


彼と話すと、澪がまだ近くにいるような気がした。


葬式の後も、何度か見るようになった。

同じ学校だからというのもあるが妙に見つけてしまう、その度私は心が痛んでしまう。


そんなある日、佐野先生から呼び出しがあった

また何があるのかと思いながら、東校舎3階の地学室へ向かう。

3階の地学室は少し狭い教室であまり使われてない教室だ、こんなところ誰が使うんだと思いつつ教室に入るそこには…………蓮がいた。





雨が降っていた。

あの日から、世界はずっと灰色だった。


高坂蓮は、濡れた地面を踏みしめながら、傘を握りしめて歩いていた。

もう何度目かもわからない──澪の家へ向かう道を、ただ黙って歩く。

そんな日常は突如として壊れる


東雲澪

小さな頃から、隣にいた存在。

怒った顔も、泣き顔も、全部知っていた。

だからこの"好き"と言う気持ちに気づくのも遅くはなかった、けれどこの気持ちを言葉にはできなかっだから、余計に信じられなかったのかも知れない。


「また明日な」

そんなふうに、普通に手を振った。

それが最後になるなんて、思うわけもなかった。


─なんで、なんで気づけなかったんだろう。


自分を責める気持ちは、澪の死を知った瞬間から胸にずっとある。

けれど、責めたところで、何も変わらないことも分かっていた。

澪がそれを望んでないことも分かってた。


葬式の日。

慣れない黒い礼服に身を包み、列に並ぶ。

周りの声も、読経の音も、遠く感じた。


ふと、視界に入った。

見知らぬ女の子。

知らないはずなのに何故か澪の空気を感じる同じ色を感じる。

彼女も、澪のために泣いていた。


声をかけるべきか、迷った。

けれど、気がつけば、口が動いていた。


「君は……澪の友達?」


少女は驚いたのか小さな声で、彼女は頷いた。

「高校で……ずっと一緒にいました」


──澪が新しい場所で、誰かに救われていたこと。

知らなかった。でも嬉しかった。

しかし何故、学校ではこの事は言われていないはずなのに何故?

そんな疑問を抱きながら思ってもない言葉を使ってしまう。


「そうか……澪の言ってた、“学校が好きになれた”って、それ、君のおかげだったんだな」


彼女はうつむいた。

その姿を見て、蓮もまた堪えていたものが滲み出しそうになる。

何故だろうか?

嘘や偽りの言葉を使っているのに何故だろうか?


それが、結花──綾瀬結花との出会いだった。


葬式が終わり佐野と言う人が喋りかけてきた、この人は俺の学校の先生だそうだ。

こんな先生見たことがない、身長は俺より少し高く、少し痩せ気味な身体、老いて目が悪くなったのかメガネをしている。

そんなことを考えてると、

「君は偽りで出来てしまっているな」


急に話しかけてきたのに意味が分からないことを言ってきた。


「どういうことですか?」

「君は死から何も学ばないのか?」


ますます意味が分からない

いや分からないふりをしているのか?


「君に似た人を知ってるよ」

「その人はその人の問題もあるがな、君には君の問題があるようだ。」


この人、どれだけ身勝手何だよ


「いや今は分からなくてもいい」

と言うとこの人は帰ってしまった。

何だったんだろうか?

言葉の一つ一つに彼なりの優しさがあるようにも思えた。


綾瀬結花のことは、

葬式のあと、何度か顔を見かけた。

まさか同じ学校だとは思わなかった。

仕方ないなうちの学校はやけに人が多いその分教室や先生も多い全てを覚えるのは無理だし、


そんなある日佐野先生が呼びに来た、正直行かなくてもいいと思っていた。

でも彼が言った言葉が頭から離れない、

仕方ないな行くか〜

呼ばれた教室に着いても誰もいない、

遅れてくるのかと考えて少し待った時、扉が開いたそこには………綾瀬結花がいた。

この作品は初めての作品です。なので気軽に気づいたことなどありましたらお気軽に教え下さい

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