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紅(くれない)  作者: はとたろ
第六章 接客
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第十七章 司

第一部の完結となる第十七章となりました


ひろみも豪も憧れる真理の兄とはいかなる人物なのか…

 「 久しぶり よく来たね…真理 」


「 お肉が食べたくなって… 」


「 おにいさまに会いたくなって…じゃないのか…きみらしい(笑) 」


ブロンドの長髪を後ろで束ねた司は優しい瞳で妹の真理を見つめている


すっげえ! 完全個室だぜ…

銀座の焼肉屋って高級感半端ないな


てか…司さんって 少女マンガから抜け出たような麗人…

イケメンとかってレベルじゃないぜ 

麗しいつーか… 何て言ったら…綺麗って言葉しか出てこない…


「 央くんだね 真理から聞いていた通りの人だ 僕は司 よろしくね 」


優雅に微笑まれると一気に薔薇が咲いたような まるでこの場所がお城になったような艶やかさがある


この方は 背中に薔薇しょってる!!  しかも大輪のイングリッシュローズ いっぱい…あわわわ…


「 ふふふ お兄様に見惚れてる 」


「 からかっちゃいけないよ 真理 妹が困らせてすまないね 」


「 い、いいえ、とんでもないです!  真理様には何から何まで助けて頂いてお世話になって… 」

「 姉さんを生き返らせてくださって… 俺たちにとって恩人なんてものじゃなく神様ですっ 」


司はとても優しい笑みを浮かべ


「 いい子だね… 目覚めはまだのようだが… 」


「 司様、央は天然のナチュラルピュアです こんないい子に会ったことなかった 」


じーん…… ケイ先輩…じゃなかった ひろみさん…


思いがけないひろみの言葉に感動する央


「 きみの(くれない)が目覚めるのは…いつになるのかな 」


「 さあね… 運命のイゾルデに出逢わないと…発動しないわよ きっと… 」


イゾルデ? あ、俺はトリスタンだった


「 そう…それは 楽しみだね ちょくちょく遊びに行くとしよう  Camelotに 」


ええっ!!! つ、つか…さ様が…あ、遊びにって…


「 固まっちゃった(笑) 大丈夫だよ、央君 司様は歌舞伎時代に魔王ルディで伝説になったお方だから 」


豪の言葉にますます固まる央


伝説…伝説って… 魔王ルディって…


それって もしかして


「 プレイヤー時代にね 昔のことだよ 」


「 いろいろと学ぶといいわ… ある意味…私より鬼畜だから 」


ええええええ!!!!!!


「 お待たせいたしました 極上ロースと極上カルビーでございます 」


特上…じゃなくて 極上ロースなんだ… 


「 きゃ~きたきた♪ 話は後でね…まずは腹ごしらえさせていただくわ 」


わわっ 肉が薔薇の花になってるぜ!!


薔薇の花に盛られた極上ロースとカルビーを見ながら央は前途多難な予感に震えていた



第一部 完



――――――――



第一部はとりあえず完結とさせていただきます

未熟な作品にここまでお付き合いくださいまして心からありがとうございました

不慣れな故…読みにくい箇所がございましたらお許しくださいませ


第二部への扉はまたいずれ…



紳士淑女の皆さま ありがとうございました

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