「第44話 - 新たなスキルと成長への道」
アキトは火魔法ゴブリンから奪取したスキルオーブを手に、ステータスを確認する。
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プレイヤーランク ★
プレイヤーレベル 7→10
次のレベルまで 176→71
累積経験値 772→1522
ステータス
HP 106→109
MP 15→18
スキル
『スキルのことがよく分かるスキル』 -
『矢をたくさん打てるスキル』 ★
『魔法がチョットだけ大きくなるスキル』 ★
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「おうおう、相当経験値稼いだよね。2層のゴブリンが1匹5経験値って計算で、150匹くらい倒したことになるのか?」
アキトは驚きを隠せない。しかし、すぐに彼は気づいてしまう。
「1000匹の集落を狙って150というのはもったいないな。850匹分の経験値を取り逃している」
彼は頭を抱える。もっと効率的に狩りを進めなければ、強敵に立ち向かえるようにはならないだろう。
「もう少し何か工夫しないと、というか強くもならないと怖いよなぁ」
アキトは溜息をつきながら、手に入れたスキルオーブを見つめる。
「スキルオーブ、売ろうかな。でも、これって多分、もしかしたら矢の魔法とシナジーがあるよね」
彼は悩んだ末に、決断する。
「使っちゃおう」
アキトはスキルオーブを握りしめると、力を込めた。オーブが光り輝き、彼の体に吸収されていく。
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プレイヤーランク ★
プレイヤーレベル 10
次のレベルまで 71
累積経験値 1522
ステータス
HP 109
MP 18
スキル
『スキルのことがよく分かるスキル』 -
『矢をたくさん打てるスキル』 ★
『魔法がチョットだけ大きくなるスキル』 ★
(New)『火魔法スキル』 ★
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「よし、『火魔法スキル』を手に入れた!」
アキトは喜びを隠せない。新たなスキルを得たことで、彼の可能性はさらに広がったのだ。
「さて、早速何かしてみようか」
しかし、彼はすぐに行き詰まってしまう。
「って、何もできねぇ。『スキルのことがよく分かるスキル』と相談案件か?」
アキトは自分のスキルに話しかけてみる。すると、スキルから困っている気配を感じ取った。
「わかるも何も、何も知らないのに使えねぇだろうよと...」
彼は苦笑する。確かに、スキルを使いこなすには知識が必要だ。
「基本的に無知というか、世間からおいていかれている俺でも知ってる。なんか魔法スキルを授かった人は、魔法学校に通うらしい」
アキトは思い出す。魔法スキルを手に入れた者は、使い方を学ぶために魔法学校へ通うのが一般的らしい。スキルというものが授かれるようになってから、高校の教育課程に選択科目として魔法科目ができたとか。
「30にもなって学生に混じって学校に行くの、結構......やばい感じがする。犯罪的な感じがしないか?」
彼は頭を抱える。年齢的に、学生と一緒に学ぶのは憚られる。
「金森さんに相談案件だな。とはいえ、交渉材料が何もない。何か良さげなオーブを持っていってお願いしてみるか」
アキトは思案する。金森なら、彼の成長を手助けしてくれるかもしれない。ただ、そのためには何かお返しが必要だろう。
「よし、良さげなオーブを探しに行くか!」
彼は意を決して、ゴブリン討伐に向かうのだった。
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