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スキルホルダーになったので、ダンジョンで無双します!  作者: よだれどり星人
1章 『スキルのことがよく分かるスキル』
28/92

「第28話 - 新たな力の覚醒」



 ゴブリンメイジを倒し、『魔法がチョットだけ大きくなるスキル』を手に入れたアキト。彼は興奮冷めやらぬ様子で、自分のステータスを確認することにした。


-------------------

プレイヤーランク ★

プレイヤーレベル 3→5

 次のレベルまで 39

 累積経験値 279→572

ステータス

 HP 102→104

 MP 11→13

スキル

『スキルのことがよく分かるスキル』 -

『矢をたくさん打てるスキル』 ★


-------------------


 「おおっ、思ったよりレベルが上がってるな」


 アキトは驚きを隠せない。ゴブリンメイジとの戦いが、大きな経験値をもたらしたようだ。


 「HPも上がってるけど......どんな効果があるんだろう。なんとなく、ちょっと力が強くなってる気がするけども」


 彼は自分の体を確かめるように、腕を動かしてみる。動きに慣れただけかもしれないが、以前よりも素早く動けている気がした。


 「まだ実感はないけどな。でも、確実に強くなってるはずだ」


 アキトは満足げに頷くと、ポケットからスキルオーブを取り出した。


 「よし、『魔法がチョットだけ大きくなるスキル』、使っちゃうか〜」


 彼はオーブを高々と掲げると、大きな声で叫ぶ。


 「ほい!」


 するとオーブが光り輝き、アキトの体の中に浸透していく。不思議な感覚が全身を駆け巡る。


-------------------

プレイヤーランク ★

プレイヤーレベル 5

 次のレベルまで 39

 累積経験値 572

ステータス

 HP 104

 MP 13

スキル

『スキルのことがよく分かるスキル』 -

『矢をたくさん打てるスキル』 ★

『魔法がチョットだけ大きくなるスキル』 ★

-------------------


 「よしよし、ちゃんと使えるようになってるな」


 アキトは新しいスキルを手に入れたことに、大きな喜びを感じていた。


 「さてさてさてさて!早速、矢を放ってみましょうか!」


 彼は弓に炎の矢をつがえると、ダンジョンの壁に向かって放つ。


 「おおっ...!」


 放たれた炎の矢は、今までよりも苛烈に燃え上がる。まるで小さな太陽のように、ダンジョンの中が照らし出される。


 「すごい光景だな...!大きくなっただけじゃなくて、火力の質的なものも多少上がってるみたいだぜ」


 アキトは感動に浸る。炎上の大きさは、以前の2倍近くにまで膨れ上がっていた。


 「よし、次は草魔法の矢だ!」


 彼は大きめの岩に向けて、草の矢を放つ。3つに分裂する様子は今までと変わらないが、太い蔓が岩を覆い尽くし、バキバキに砕いていく。


 「ウッソだろ...エグすぎる......」


 アキトは目を見開いて、その光景を見つめた。『魔法がチョットだけ大きくなるスキル』の効果は、想像以上だったのだ。


 「ここで真打ち。混合魔法だ!」


 彼は意を決して、草と炎と雷の矢を束ねる。


 「ダンジョンの中だし、大丈夫だよな...?」


 若干の不安を覚えながらも、アキトは混合魔法の矢を放った。


 バチバチバチッ!ゴオオオ!


 凄まじい光と音が、ダンジョンに響き渡る。大きな蔓が壁に突き刺さりながら、炎と雷が荒れ狂い、壁を破壊していく。


 「おおっ...!」


 攻撃が収まった後、壁には大きな穴が空いていた。まるで、巨人が殴りつけたかのようだ。


 「相乗効果エグすぎだろ...」


 アキトは驚愕しながらも、嬉しさを隠しきれない。魔法の力が、飛躍的に高まったのだ。


 「しかも、この矢って魔法が込められた矢の中では一番安いやつだよな」


 彼は手に持った矢を眺めながら、思案する。


 今この矢を1本放つことで、『矢をたくさん打てるスキル』が発動して3本に複製され、『魔法がチョットだけ大きくなるスキル』によってそれぞれの魔法効果が強化される、それだけの結果がスキルの効果によって現れる。


 「スキルをオフにして、火の矢を放ってみるか...」


 アキトは実験的に、スキルを使わずに火の矢を放ってみた。10万円の価値があると言われたこの矢だが、今となっては納得したくない微妙な火力で炎が燃え上がるだけだった。


 「冷静に考えたら、この矢でゴブリンを相手取るってどうなの?結構怖くね?」


 彼は首をかしげながら、自分の力を再確認する。


 「とはいえ、俺が使うとさっきみたいな威力になるのか...」


 アキトは感慨深げに呟く。スキルの組み合わせによって、彼の力は飛躍的に高まっているのだ。


 「もうちょっと高いやつとか、30万とか70万...130万くらいのやつまであったよな。あれを使ったらどうなっちゃうんだ?」


 想像するだけで、ワクワクが止まらない。しかし、現実は厳しかった。


 「まぁいいか。別にそんな矢をポンポン買えるほど、お金があるわけじゃないもんな」


 アキトは肩をすくめると、弓を収める。今は手に入れたスキルを使いこなすことが先決だ。


 彼は意を決して、ダンジョンの奥へと進んでいく。新たなスキルを手に入れたアキトの冒険は、さらなる高みを目指していくのだった。


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