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スキルホルダーになったので、ダンジョンで無双します!  作者: よだれどり星人
1章 『スキルのことがよく分かるスキル』
22/92

「第22話 - ゴブリン狩りの楽しみ」



 アキトは当初の目標である10匹のゴブリン討伐を達成したが、魔法で一方的にゴブリンを倒す快感に、彼は心を躍らせていた。


 「もっと、やってみたいな...」


 彼は『スキルのことがよく分かるスキル』を使い、周囲のゴブリンの気配を探る。


 「近くに5匹のゴブリンがいるぞ。右手の通路の先だな」


 アキトは小走りでその方向に向かう。通路の先には、緑色の苔で覆われた岩が点在する広間が見える。彼は足早にその広間を横切り、ゴブリンの気配を追った。


 ゴブリンがこちらに気づくのもお構いなしに、アキトは雷の矢を3本束ねて放った。


 「バチバチバチッ!」


 『矢をたくさん打てるスキル』の効果で9本に増えた矢によって、雷光が閃き、ゴブリンが悲鳴を上げる。次の瞬間、彼らは灰になって消え去った。


 「おお、雷魔法が一番効率いいな。時間効率もいいし、倒せなかったらすぐわかる」


 アキトは満足げに呟く。彼は次のゴブリンを求めて、さらに探索を続ける。


 「次は...右に曲がってちょっと行ったら、3匹いるな」


 彼は再び走り出す。右手の通路を曲がると、そこには狭い空間が広がっていた。アキトは次の戦術を考えながら、その空間を進んでいく。


 「3匹なら、凍らせて電気で砕くのを試してみるか」


 ゴブリンを発見したアキトは、まず氷の矢を放つ。矢が着弾した瞬間、ゴブリンの下半身を覆う大きさの氷塊が即座に出現する。ゴブリンたちは瞬時に凍り付き、身動きが取れなくなった。


 「よし、拘束できた!」


 続いて、彼は電気の矢を放つ。凍ったゴブリンに雷撃が炸裂する。


 「バチバチバチッ!」


 アキトは氷と電気のコンボの効果を確かめるように、ゴブリンの様子を観察している。電撃と衝撃波が、氷ごとゴブリンを粉々に砕いた。破片が辺りに飛び散る。


 「電気の矢は、電熱に加えて衝撃力も大きいのか...このコンボ、いい感じだな」


 アキトは手応えを感じながら、倒したゴブリンから魔石を拾っていく。


 「次はどこだ...おっ、この先に6匹いるぞ」


 彼は意気揚々と、ゴブリンの群れに突っ込んでいく。


 「まとめて燃やしてみるか。3つつがえて、火の矢だ!」


 アキトが放った火の矢は、ゴブリンの群れに炎の嵐を巻き起こす。3つまとめて放った火の矢は、9つの炎魔法となって炸裂した。炎は互いに引き合うように渦を巻き、より強力な火炎となってゴブリンを焼き尽くしていく。


 「ギャアアア!!」


 ゴブリンの悲鳴が、ダンジョンに木霊する。


 「凄い悲鳴だ。そりゃそうか、燃やされたら苦しいもんな」


 アキトは苦笑しつつ、倒れたゴブリンを確認する。4匹は灰になったが、2匹が逃げ出していた。


 「くっ、逃げるのか。なら...」


 彼は咄嗟に、草の矢を逃げるゴブリンに向かって放つ。草の蔓がゴブリンを捕らえ、地面に縛り付ける。


 「ギギギ...!」


 ゴブリンは必死に抵抗するが、草の拘束力は強力だった。やがて、ゴブリンの体が大きくねじれ、命が尽きた。


 「逃げる相手には、草の矢が有効なのか...」


 アキトは手応えを感じながら、倒したゴブリンから魔石を回収する。


 「それぞれの矢に、使い所が見えてきたな」


 彼は満足げに呟く。雷は一撃必殺、氷と雷のコンボは拘束と攻撃、火は範囲攻撃、草は逃げる相手への対処。


 「うん、バリエーションが増えて楽しくなってきたぜ」


 アキトの戦闘スタイルは、着実に幅を増していく。彼はゴブリン狩りに心躍らせながら、さらなる探索を続けるのだった。


 ダンジョンの奥へと進むアキト。彼の周囲に、再びゴブリンの気配が迫ってくる。


 「まだまだ、狩り足りないよな...」


 アキトは弓に矢をつがえ、戦闘態勢に入る。


 「さあ、次はどの魔法を使おうかな」


 彼の瞳に、楽しげな光が宿っている。アキトにとって、ゴブリン狩りは最高の娯楽なのだ。


 「よし、いくぞ!」


 彼は雄叫びを上げると、再びゴブリンの群れに突撃していった。


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[一言] 「バチバチバチッ!」 誰がバチバチ言ってるんですか?
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