表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スキルホルダーになったので、ダンジョンで無双します!  作者: よだれどり星人
1章 『スキルのことがよく分かるスキル』
14/92

「第14話 - 隠されたスキルの秘密」

 「じゃあ、なんで私に声をかけたのですか?」


 アキトは疑問を投げかける。美女は微笑み、答えた。


 「私のスキルは、人の稼ぐ力がわかるというものなんです」


 アキトは内心で苦笑した。嘘は言ってないけど、本当でもない。彼は『スキルのことがよく分かるスキル』を使ったときに、会場の中で一番たくさんのスキルを持っていたのがこの女性だと気づいていた。確かに『人の稼ぐ力がわかるスキル』を持ってはいるが、それがすべてのスキルだといわれたら違う。ミスリーディングだ。実際、保有しているスキルが多すぎてどんなスキルを持っているか確認しきれていないくらいだ。


 「たくさん魔法付きの矢をお持ちですし、かなり稼がれているのでは?」


 美女の問いかけに、アキトは戸惑いを隠せない。


 「いえ...私自身はフリーアルバイターでして...」


 アキトは正直に答えた。矢自体はスキルで増やしてきたものだ。転売すれば稼げるのではないかと言われそうだが、ストアの店員に、そういうことをしてお金を儲けたらダメだと忠告されていた。


 「あら......富裕層の方ではありませんでしたか。なら、冒険者になればきっと稼げる...そういう力をお持ちだと思います」


 美女は自信たっぷりに言う。アキトは内心で溜息をついた。


 (正直、稼げることは期待しているけど......まぁ、それを話してもしょうがないか)


 美女がまた、質問をしてくる。


 「どういうスキルをお持ちなんです?」


 「......弓を打ったら3つに分裂するスキルです」


 なんだ、相手が嘘か本当か微妙なことを言ったから、自分もそういうことを言いたくなっちゃったじゃないか。本当は『矢をたくさん打てるスキル』なのに。


 あ、やべ、この人嘘がわかるスキルとか持ってないよね?俺は金森のスキルを横目で確認する。


 「何か空中に浮かんでる文字でも読んでます?」


 「いえ、む、虫が飛んでたもので」


 「そうですか...わかりました。ありがとうございます。実技の方もスカウトの人間は見学できるんですよ。活躍を楽しみにしてますね」


 そう言って、彼女は去っていった。アキトは複雑な心境で、彼女の後ろ姿を見つめていた。

■続きが読みたいと思った方は

 どうか『評価』【★★★★★】と『ブックマーク』を......!

 ポチッとお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ