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17.マリオン王誕生


スケルトン達が王都に帰る中で雑談が始まった。

「朝飯前に片付いて良かった。遅いとゴールド師匠が怒るから大変だよ」

「そうよ、全く。マスターは優しいのにグリーン師匠もすぐ怒るし」

「本当、もう少しマスターの骨の垢でも煎じて飲めばいいのよ」

「でも、師匠たちじゃ人間と戦うなんて出来ないよな。」


「え?何で」


「だってこの前、全師匠達が覇気の使い方を上級幹部達に教えてたのよ。俺たちは危ないから3km先から見ていたんだけど、ゴールド師匠の“覇”の一呼吸で幹部たちは、片膝ついてたのはいいんだけど、俺達は死んだぜ。死んでるのに死ぬんだぜ。人間に使ったら30km四方生きる者いないよ」


「お、生き残っている奴がいるぞ、アイスドールの一撃で生き残るとは大したものだ。

もう凍傷で死ぬだろうけど粉々にならなかったのは、魔力循環からの防御が出来たんだから合格じゃないか。マスターと師匠の所に連れて行こう。」


「この子も生きてるわよ。サイゾウの一閃を魔力と剣力で凌いだのね。刀が食い込んで致命傷だけど真っ二つにならなかったのは、大したものだわ。この子も連れて行きましょう。」


「ここで2人新人が出来ればヨワッピーも最弱卒業ね」


こんな話をしながら王都へ帰るスケルトン達だった。


王城に帰ったスケルトンからリッチーは報告を受け、マリオンに伝えた。


「王国の皆、既にゴーツクの脅威は取り去った。今から国を立て直すぞ、

全国に号令せよ。オウトン王国 マリオン王の誕生を」


こうして、オウトン王国の国王マリオンと王妃ユームンは、この国を建て直した。


財政は、取り敢えず厄災の金庫にある160万枚の金貨銀貨で賄う事にした。

宰相は、公爵にお願いした。娘ユームンが王妃となり、喜んで引き受けてくれた。

双子の孫がかわいいようで、毎日遊んでいる。

王国軍は、王都に残った4000人が中心となり公爵軍に参加した者達も合流した。


王都にも逃げた者達が戻り、徐々に昔の活気が戻っていった。


「リッチー、何でリッチーは開かずの金庫に勝手に入れるの。」


「ウーン、黒い霧が出る所とかひょっとして私が作ったんじゃないかと思ったのだが、やっぱりそうだった。きっとこの国が出来て遊びに来てたのかも知れないな。

まあ、昔のことはあまり覚えてないから分らんが」


国外逃亡しようとした前国王のアインは、侯爵領であっけなく捕まった。

地理にもあまり詳しくないようで、国外の行き方が分からなかったようだ。


国民も相当鬱憤が溜まっていたようで、石投げの刑になった。

これは、鎖に繋がれたアインを外から石を投げる刑だ。

顔など腫れあがって誰だか分からなくなってきたが、3日間頑張った様だ。大した男だ。


ゴーツク国もまた攻めてこられると面倒なので、約束通り訪問に行った。

軍隊20万の壮大なお出迎えをされたので、ゴールドが剣を振るったら城が半分切れて傾いた。

だから加減しろとあれ程言ったのに。当人は物凄く加減したらしいが、一振りで軍隊は、壊滅し、城も半分瓦礫になった。


国王たちは逃げ出したので、宰相に奴隷制度を廃止し、全ての国民を平等にしろと脅した。もし虐げられたのを見たらもう一回瓦礫にすると念押ししといた。

どこまで変わるかは知らないが、宰相をはじめ、多くの国民は前から王家のやり方には不満があったそうで、一生懸命取り組むと言ったので、お前が王になって頑張れと応援する事にした。その代わりブルーとシルバーを3年貸してやった。


何とかマリオンも様になって来たので枯れ木の森に帰って来た。


何時もの様に日記をつけた。“我が息子マリオン王になる”そして紅茶を飲んだ。




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