10.勇者現る
・・・・勇者は今・・・・・
今、勇者は、リッチ討伐依頼で王国に来て国王に謁見している。
「おお、勇者よ。我が国は、リッチにより鉱山への道を絶たれ、大変困っている。どうかこの国の未来を救ってほしい」
「国王様、なぜリッチ如きに我々を呼んだんですか。通常は、普通の冒険者が対応しても問題ないはずですが」
「それだが、枯れ木の森に棲むリッチは、毒に長けS級冒険者も退けられてしまった。
最早、勇者に縋るしか方法が無いのだ。
勇者よリッチ討伐よろしく頼む」
訝しげな顔をしながら、
「わかりました。但し、調査してからこの依頼をお受けしたいと思います。
冒険者達が失敗した大筋は、お聞きしていますが、リッチ如きに負けるとは思えません。、それには、リッチ以外の存在がある可能性を否定出来ないからです。
調査後受けるかどうかご返事致しますので、それでよろしいですか」
宰相が割って入った。
「うぬぬ、今まで我が国は、勇者支援国際法に基づき多額の援助をして来たのだぞ。困っている我が国に対してあまりにも不誠実ではないか」
「申し訳ございません。言葉足らずだった事、謝罪いたします。
先ず、調査ですが、今までの依頼は、必ず自分たちが納得するまで調査しています。ある村では、国の要請で水龍を倒したのですが、実は川の氾濫を抑えていた良い竜であったものを討伐したため近くの村民数千人が死亡したことがございます。
今回の件も悪さをした形跡がこのリッチには見当たりません。まさか、神から授かった勇者の力を私利私欲のために使われるなどという事はございませんよね。」
「いや、金鉱山がリッチの真後ろにあるのだぞ、我々が着服するためではなく、これによって国民の税負担を減らすことができる。しいては、困窮する国民が助かると言うものだ。リッチ一匹と国民全体の未来を考えれば自ずと答えは出よう」
「多額の援助とありましたが、私どもは、勇者になった時に支度金金貨5枚しか頂いておりません。全世界に援助金は、貰っていない事を通達しました。
こちらにもその通達は来ているはずです。
取り纏めをするゴーツク王国は、こちらの王妃様の母国だと思いますが、一切の支援は頂いておりません。依頼達成時の報奨金で生活しております。
お気に召さないようでしたら、この依頼は降ろさせて頂きますがどう致しましょう」
・
・
「相分かった。報奨金ははずむので、どうか受けて欲しい。」
「わかりました。取り敢えず調査してご返答いたします。では」
そう言って勇者たちは、ハーズレの町へ行ってしまった。
うぬぬ、あのゴーツク王は、勇者の負担が一国では賄えないから援助を頼むと言っておきながら、やっぱり援助金は着服していたな。
許せぬ、絶対いつかけちょんけちょんにしてやる。
と心の中で息巻く王様であった。
「国王様、とんでもない国ですね。ゴーツク王国は」
「宰相!お前が和平を結んで後ろ盾にする様仕組んだのではないか。公爵とのいざこざが終わったら、あのロックゴーレム叩き切ってやる。」
・・・・・・勇者は、・・・・・・
その頃勇者は、ハーズレの町に到着していた。
勇者パーティーは、どの国もフリーパスで入ることが出来る。
勇者法では、依頼に対して拒否する権限を持っている。
強大な力を持つ勇者は、国際勇者法により、人同士の戦争、内乱等に参加させることを禁じている。
勇者パーティは、
勇者アクアリス
聖剣エクスカウパーを持ち多くの猛獣、龍などを倒した今代最強勇者。
身長190cmの爽やかイケメン。鍛錬大好き筋肉バカ。
行った街では、必ずお持ち帰り。夜は、朝まで性剣が猛威を振るう底なし絶倫男。
大聖女メリエンヌ
聖魔法は、悪を完全殲滅する力を持つ。治癒魔法は、部位欠損までは出来ないが、切れた腕なら接合までは治療できる最上級治癒魔法エクストラハイヒールLV1が使える。
清楚な白いローブを纏うが、その内情は、すいカップのボボンキュバホオーン
お触りOKの違う意味でも縋りつきたい大きなたれ目が特徴の萌えーのお方のニックネームはスイカ聖女として神官までにも大人気。
大賢者アヌベス
神羅万象に精通し、魔法・錬金術においては類を見ない功績を残した。
拷問大好き鬼畜野郎。特に女性に興味は無く、脂ぎった中年男を逆エビ縛りでねちねち攻めるのが大好き、ニックネームは、変態中年殺し略して変中殺。
大魔導士ビューニィー
全ての魔法に最高位の攻撃力を誇る人類最大の魔力を持つ。
22才でありながら、10才位の容姿には、合法ロリの香りがする。いつもローブの下は、パンツ丸見え超々ミニスカ露出大好き見られるだけでいっちゃう少女。その方面では絶大な人気を誇るちみっ子魔女のビューちゃん。
暗殺王ダーク
生き物ならば、相手が死んでいるのを気づかせず殺す。ただ、人を殺すために造られた本物の暗殺マシーン。
普段感情を表に出さないが、アヌベスに亀甲逆エビに吊るされ大事な所を嬲られるのが唯一の趣味。勇者パーティーに居ると言うよりアヌベスの奴隷ポジションな変態M男。
聖騎士王バカ―カス
敵の攻撃を全て受け流す無敵のブロッカー。このパーティーの理性と呼ばれ、訓練大好きの唯一真面目な普通の堅物男。
ただし、お金に目が無い守銭奴で、毎日の日課は金勘定。財布の紐も最強のブロッカー。
しかし、近頃アヌベスに隙を突かれ“おいなり縛り”をされてから、ちょっとアヌベスに通い始めたお目覚め間近かなフツメン男子。
剣聖カッティー
剣を持たせて勝てるものなし。負けた相手は、全身に切り傷を負わされる。何でも切りたがるクールビューティー175cmDカップシルバーブロンドが特徴のスレンダー美女。
暇な時は、涎を垂らしながら自分を傷つけいっちゃう美女。いつもスイカ聖女に治させている。
外に行くと悪党退治と言う名の合法切り裂きタイムが趣味。
だいぶイっちゃてる切り裂き魔。
この7人が地上最強の勇者パーティーだ。
7人は、宿屋ホトトギス亭に滞在し、情報を集め始めた。
酒場にて7人で食事をしながら冒険者たちの話を聞いていた。
「おい、何時まで経っても王国の駐留軍は撤退しないな。もう疫病もなくなり、平常時に戻っているのにな」
「駐留軍には、マリオンの事をよく聞かれるよな。俺たちに聞くよりノブアロに聞けばいいのに。」
「そうだよ。大体マリオンは、森に生まれた時から住んでるって噂の奴だぜ、いつ出て来るかなんて野生児の考える事など分かるかよ。
ただ子供がいるからいつまでも森にはいないだろうとしか言えないわな」
「後、駐留軍から聞いたが、金鉱道作りのリッチ狩りは、勇者が来るらしいぞ。
いよいよリッチも終わりだな。」
「でもよ。あそこのリッチに襲われたことは昔も今も無いんだぞ。それを無理やり討伐するのは、共存してきたこの街の人間からすると何か良からぬことが起こりそうで不気味だよな」
「そうだな、ここの領主は、公爵派のくせに税金を国王に献上してるし、日和見的で、どっちでも都合が良ければ尻尾振ってるしな。まあ、こんな弱小領じゃ戦争になれば最初に潰されそうだし、金鉱が国王に渡れば、公爵家は大きく財政面で窮地に追いやられるし仕方ないんじゃねえか」
「まあ、俺達庶民からすれば、最初から内乱などして欲しくないがな
今の王妃は、ゴーツク国の王女で、好き放題遊びまくっているし、別荘を造れと言って労役を掛けられた村は、報酬無しで1年間従事されているらしいぞ。
働き手のいない村は、1割が餓死者で他は食うや食わずだそうだ。
うちの町からも何時お呼びがかかるか戦々恐々だと文官が言っていたぞ
税金はまた一割増税で六割まで持っていかれているっていうのにこの仕打ちだ。
勇者が討伐するならあのロックゴーレムの王妃を討伐して欲しいよ」
・・・・
「これは、ちょっと拙いな。内乱の話が出てきているし、今の王族は、国民の現状を顧みていない噂ばかりだ。話半分に聞いてもいい話など何も聞こえて来ない。アヌベスどう思う?」
「そうだな、火の無い所に煙は立たずと言うが、火種ばっかりで既に火事になりそうだ。こんなところで、無意味なリッチを討伐して悪政を引く王を助けたとなっては、勇者の株は地に落ちるな。勇者のハーレム生活も終わりだな」
「何を言う、街の娘が抱いてほしいと抱き着いて来るのにそれを放っては置けないだろう。ご奉仕も勇者の務めだ。」
「メリエンヌはどうだ。」
「そうね、民衆を蔑ろにして悪王を助けるのは、神の意思に反するわ。だけど、リッチは死霊を扱う輪廻を破壊する者。神が忌み嫌う存在でもあるのも事実。
難しい選択にはなるわ」
「バカ―カスはどうだ。」
「俺は、金になれば文句は言わん。あの王様金払いは良さそうだしリッチは存在していい事も無いしな。」
他の者は、どちらでもいいらしい。
「今回は、あまり乗り気ではないし、当人のリッチに聞いてみるか、実力差は圧倒的だから自分から居なくなってくれれば、民衆にも王国にも面目は立つかな」
要は、気に入っても気に入らなくても立ち退いて貰う事らしい。
出来ればの話だが。
誤字・脱字、文章の繋ぎがおかしな所を修正しました。




