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君のレベルは。  作者: ルート36
第1章 出会い
2/3

君を守る。

こんにちは!ルート36です。

2話が思ったより早く書き終えられたので投稿させていただきました。戦闘シーンってすごい難しいですね…。

もしかしたら何書いてあるか全然わかんないかもしれないですけど精一杯書いたので読んでもらえると幸いです。

あと、スキルとかは適当なのであんまり意味とか考えないで深く考えないでください(笑)。

ではどうぞ。



…決めた。月白を守る。







 魔石から出てきていた黒いモヤは人のような形へと変わっていく。古獣は人型になっていけばいくほど力が増すと言われている。

 やがて黒いモヤははっきりとした実態を持ち、そこには伝説上の生き物とされるミノタウロスのような化け物が立っていた。


「グゥワァォオオ!!」


 古獣は両手に大斧を1本ずつもっていて、咆哮と共に高らかと頭上に持ち上げ2本の斧を交差させた。


ガチィン!


 ビクッ。…月白の肩が揺れた音に反応して震えた。怖いんだろう。当たり前だ。


「何やってるの、はやく逃げなさい。」

 

 古獣はまだこっちに気づいてない。

 月白は俺を見ずに言う。きっと彼女は目を古獣から逸らせないのだろう。

 一度でも目を離せば、逃げ出してしまうということをきっと彼女自身が理解しているのだろう。

 月白の手には長剣が握られている。落とさないように、震える手でしっかりと握っている。

 こんな化け物が姿を表しても、まだ俺のことを逃がそうとしてくれている…。すごいよ、月白。お前は本物の騎士だ。



『俺とは違って』



 さて、こんなにいい騎士をこんなところで失うわけにわいかないな。

 俺は月白の隣に立ち、右手を前にだし言う。


「コール…加護【正義の使徒】システムオン!」


 この古獣は、俺がもらう。


「ちょっと、何をして…!」


 月白がとうとう俺の方を向いた。ごめんな、せっかく俺を逃そうとして頑張ってくれてたのに。

 けど悪い、こっから先は俺が守る番だ。


「召喚魔法【凪の静刀】」


 俺が唱えると、突き出していた右手に刀が徐々に現れる。柄から切先へと美しい刀が姿を表す。


 月白はわけがわからないといった顔をしている。


「まあ、なんだ…。さっきまで必死に俺のこと助けようとしてくれてありがとな。…安心しろ。今度はおれが守ってやる。」


 俺はそう言って月白の頭を刀を持っていない方のてで撫でる。


「ウォォォッ!」


 どうやら古獣がこちらに気づいたようだ。

 両手に持つ斧のうち一つを後ろに引く。どうやら投げるつもりらしい。


「ウォォォ!ウォッ!」


 目にも止まらぬ速さで斧が投げられた。月白は咄嗟に剣で受けようとするが間に合わない。

 

「凪の静刀、固有スキル【凪の障壁】」


 だが凪の静刀の固有スキルによって月白の前にバリアのようなものがはられる。

 斧はバリアを突き破れず跳ね返り古獣がそれをうまくキャッチした。


「い、今のは…」


 月白は俺の方をみて尋ねてくる。


「後で説明する。まってろ、すぐ終わらせるから。」


 俺はそう言って月白の前に立ち、刀を構える。居合ぎりの構えだ。

 俺は息を整え、目を瞑りタイミングを待つ。


「mgtpwadtwpmw」


 古獣が詠唱を始める。あいつらはあいつらで独自の詠唱ルールがある。だが俺にはわからないので関係ない、ただ一瞬のタイミングを待つ。


「mgtpdg.j'wawp………"mgwgm"!」


 古獣は詠唱を終え、その両手に持つ斧が黒色に染まる。古獣がこっちに向かって走ってきた。

 まだだ、ここじゃない。限界までひきつける。

 古獣はもう目の前まできている。斧を振り始め、2つの斧が俺へ向かって降りてくる。


「成瀬くん!」


 月白が俺を呼ぶ声が聞こえた。

 

 俺は目を見開き、刀を抜き始める。斧が俺に当たる、ギリギリのところで体を右に逸らしながら、刀を抜き、古獣の両手首を切り落とす。

 そして、すぐに重心を左にうつし刀の刃先の向きを180度転換させる。狙うは首。確実に落とす!!

 

 ザシュッ!

 ボトッ…


 古獣の首が落ちる音がする。俺は首を切った勢いのまま古獣の背後へと移動。


「…スキル【一空線】2連型【青飛翔】」


 そう言って凪の静刀を鞘にゆっくりと納刀していく。

 チン。

 鍔と鞘が当たる音がしたと同時に、ビーストはチリとなっていき、やがて崩れ落ちた。

 古獣がいた場所には、黒曜石のような美しい魔石が落ちている。

 …古獣撃破だ。


「大丈夫か?月白。」


 俺は月白の元へと歩きながら話しかける。


「わた、し、生き、てる、の?」


 月白の目が涙でいっぱいになる。今にも溢れそうだ。


「ああ。生きてる。」


 俺は月白の元へと辿り着き力強く言った。


「よかった。」


 月白はとびっきりの笑顔を見せながら、そして大粒の涙を流しながらそう言った。



 




  

読んでくださりありがとうございます。

前回は設定などの説明をいろいろ入れなければならなかったので長くなってしまいましたが、今回はなるべく早く投稿できるように区切りのいいところで終わらせました。これからもなるべく早く投稿できるように頑張ります!

よければ評価お願いします。次回もお楽しみに…。

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