it rotates the day after tomorror.
いわゆる処女作ってやつ。
批判ご指摘どしどしお待ちしております。
にわか雨が降る12月の放課後に、一人の少女が死んだ。
方向が歪んだ四肢と、屋上に揃えられたローファーで、誰もが彼女の最後を悟った。
帰宅途中の生徒たちが少女の亡骸を取り囲み、スマホのレンズを向ける。
しかし少しすると、興味をなくしたように去っていった。
オーケストラの音が止み、校内放送が鳴り響く。
外に1人取り残された少女の亡骸は、より一層強くなった雨に打たれていた。
そこに紛れる彼女の涙は誰にも気づかれない……。
【12月5日】
(……夢、なのか)
まだ仄暗い部屋の中で、少女は目を覚ました。
目を擦り、スマートフォンで時間を確認する。
ずいぶん現実味のある夢だったと、少女はもう一度目を閉じる。
体に残る、骨が折れる音、鈍い痛みの感覚。
そして、打ち付ける雨。
(……思い出すんじゃなかった。でも)
不意に目をやった壁掛けのカレンダー。
12月7日の枠には
おわり
と、力のない字で書かれていた。
「……あさって、だから」
(正夢になるかも知れないな)
時刻は既に始業時間を過ぎている。
だからと焦るわけでもなく、彼女は床の1点を見つめ、呆けた顔をしていた。
【12月6日】
授業中、彼女はシャープペンシルを指に突き刺しては、膨らむ血を眺めていた。
その以上な光景に、誰も気付かない。
【12月7日】
美術選択者の彼女は、自画像を描いていた。
しかし彼女の画板に描かれているのは人とは言い難い、何らかの生物だった。
小さく息を吸い込み、ローファーを脱ぐ。
靴の中に小さなメモ用紙を折り入れた彼女は、柵の外へと身を乗り出した。
見慣れた校舎の屋上をわざわざ見上げる人などそう居ない。
彼女の状況を、誰一人として把握していない。
下校途中の生徒が途切れた所を見計らい、彼女は……
【12月5日】
「……うっ」
おそらく、霊になったということだろう。
常に自分視点だった夢が、最後に俯瞰したことで自分自身の亡骸の残骸を見た彼女は、吐き気を催し洗面所へと向かった。
暗いね!
フォォォ\( ˙-˙ )/オオオオオオオオ!!!!
「あさって」じゃなくて「みょうごにち」だからな!間違えんなよ!