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将軍王のココロザシ  作者: TAK
第一部第六章~ケントAU団始動
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女傑君との確執

訓練初日早々過労で倒れたケントが一週間後に目を覚ました日の事だった。ケントはジビエラの家で安静にしていた。

「…ん…、はっ…、僕は…。…いたたたた…。」

ケントは身体を起こすも身体のあちこちが痛くて上手く動かせなかった。

「ケント、大丈夫?」

「ケントよ…、すまぬ…。あの日我がついていながら…。」

「団長…、良かったです…。」

「やった~!ケント兄ちゃんが目を覚ました~!」

一行は喜びの表情を見せたが、ムスタンは彼の傍にいながら力になってやれなかった事を詫びた。そして、ケントも何とか身体を動かせるようになった。

「ケント目を覚ましたの!ヴァリギッド様に知らせるの!」

ジビエラはケントが回復した事を知らせる為、ヴァリギッドの元に向かった。


1m後ヴァリギッドが一行の元にやって来た。

「ケントが目を覚ましたか。」

何も事がなかったかのように振る舞うヴァリギッドに一行は…。

「ヴァリギッド様、どうか団長にお詫び下さい!」

「我は…、あの日そなたに逆らってでも…、団長と共に運ぶべきだったと悔やんでおる…。」

「ヴァリギッド様…、人を一日中休ませず従事させるのはブラック組織と同じです!」

ケントを倒れるまで訓練させたヴァリギッドに反発した。

「ケント兄ちゃんは()()姐ちゃんの奴隷じゃ…もご…!」

「あなたは黙ってて!」

ユリアも一行に乗じて文句を言おうとしたらジジョッタが彼女の口を塞いで制止した。

「ヴァリギッド様…、今後このような事態があるならば…、こちらにも考えがあります…。ケントAU団副長として…、鉄騎士団(アイゼンリッター)団長に告発致します…。例えあなたが友だとしても…、団長はこのような事を決して(ゆる)しはしないでしょう…。」

アジューリアはケントAU団副長としてヴァリギッドを弾劾(だんがい)する考えを示した。

「ほう、お前達は揃いも揃って私に逆らおうという腹か!?」

「当然でしょ。私達の大切な人があんな目に遭ったんですもの…。ねえ、皆。」

「ああ…。」

「はい…。」

「うん。」

一行は明らかにヴァリギッドに反抗する姿勢を見せたが残るケントは…

「皆、やめてくれ!僕の為とはいえ、ヴァリギッド様と事を構えないでくれ!」

ケントはヴァリギッドを庇う側に回った。

「ケント…、悔しくないの…?あんな過酷な訓練をさせられて…、一睡(いっすい)もさせずにあんなに重い物運ばされて…。わたし…、堪えられないの…。ウンディーネだって極めて重い物を運ぶ際、複数で運ぶのに…。それを一人()()にさせた事が赦せないの!!」

アジューリアは涙を流しながら自分の感情をぶちまけた。

「アジューリア…、確かに僕は悔しいよ。フィジカル面がまだまだだから。でも、それは今の話だ。僕はここでフィジカル面を伸ばしていきたい。今がその絶好の機会なんだと僕は思うんだ。だから皆…、ヴァリギッド様を信じよう…。その先に大いなる何かがある事を信じて…。」

ケントはアジューリアに自分は大丈夫だと伝え、全団員にヴァリギッドを信じようと伝えた。

「わかったわ…。団長がそう言うなら…。」

「我もヴァリギッド殿を信じよう…。」

「わたくしも…、団長の意思を尊重致します…。」

「うん、ユリアも。」

団長の真摯な言葉に全団員はヴァリギッドを信じる事に決めた。

「ヴァリギッド様…、僕なら大丈夫です。これからも僕達を鍛えて下さい!」

ケントはヴァリギッドにこれからも自分達を鍛えて欲しいと伝えた。

「わかった…。一年間付き合おう…。あと一日休め。訓練はそれからでも遅くない。」

「はい。」

ヴァリギッドはケントにもう一日休むよう伝えてジビエラ宅を後にした。


そして一夜明け、ケントは再び訓練に参加する事となった。果たして、今度はどんな訓練を受けるのか?

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