表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
将軍王のココロザシ  作者: TAK
第一部第三章~独りで始めるAU生活
32/159

購買部のお仕事

購買部の仕事を請け負ったケントはそのバックヤードに案内された。

「AU会員のケントです。今日は購買部の仕事を請け負う事になりました。改めて宜しくお願い致します。」

ケントは仕事の書類を購買部のウンディーネに渡した。ウンディーネは両眼を光らせて書類に目を通した。

「今日は購買部の手伝いでいらっしゃったという事ですね。では、この仕事は初めてですか?」

「はい。初めてで何もわかりません。色々お教え頂けないでしょうか?」

「わかりました。わからない事があったらわたくしにお申し付け下さい。」

購買部のウンディーネと挨拶を済ませ、いよいよ購買部のお仕事が始まった。


購買部の軽い清掃の最中、バックヤードの外に続くドアからノックする音がしてきた。

(まさか…BBB団か…。)

ケントはBBB団の件があったのか警戒していた。ウンディーネに尋ねた。

「入口から何者かがノックしています。まさかBBB団では…?」

ウンディーネは入口で両眼を光らせてドアの向こうの人物をスキャンした。

「ご安心下さい。BBB団ではありません。」

「では一体…?」

「『水売衆(みずうりしゅう)』です。」

相手がBBB団でない事で安心したケントはドアを開けた。そこには台車で商品を載せた商人の男性がいた。

「こんにちは、今日はティーンの見習いが店番かい?」

「はい。それでご用件は何でしょうか?」

「いつもどおり商品の納入に参った次第です。」

ケントは水売衆の者をバックヤードに案内した。水売衆が納入した商品は『熱水器』『濾過ブロック』『デクード油』『緑のカーテンセット』『浄化用アルコール』『安眠マスク』それぞれ1ダースだった。

熱水器は1個1KG、濾過ブロックは1個500ゲルダ、デクード油は1本100グランで10ゲルダ、緑のカーテンセットは1セット500ゲルダ、浄化用アルコールは1本1Lで100ゲルダ、安眠マスクは1個50ゲルダと、計25,920ゲルダの仕入れとなった。

「それでは宜しくお願い致します。ごきげんよう。」

「ありがとうございました。」

納入を済ませた水売衆はケントとウンディーネに一礼してバックヤードを後にした。ケントは商品の陳列をした。

「すみません…、水売衆とその商品についてお尋ねしたい事があるのですが…。」

ケントはウンディーネに水売衆と自分が初めて見る商品について尋ねた。

「ごめんなさい…、プライベートの質問は仕事中はご遠慮下さいませ…。仕事に関する質問なら構いませんが…。」

「わかりました。」

ウンディーネはやんわり断り、ケントは引き下がった。


そして、客がやって来た。四人連れのパーティーだ。

「いらっしゃいませ。どれになさいますか?」

「おや、今日の店番は坊ちゃんかい?」

「はい。」

「じゃあこいつら買うぜ。」

パーティーの男性はデクード炭1Kとデクード油1本を受付のケントに持って来た。

「会員証はないでしょうか?」

「ああ、あるぜ。」

男性はケントに会員証を掲示した。

「では、デクード炭1K60ゲルダにデクード油1本20ゲルダで、80ゲルダ頂戴致します。」

「ありがとよ。」

男性はケントに80ゲルダを渡した。

「さーて、Kな依頼を済ませた後はバーベキューとしゃれこむに限るぜ。」

パーティーは結構ご機嫌だった。


そして昼が来た。

「ケント様、1Hの休憩をおとり下さい。その間わたくしが引き継ぎます。」

「はい。」

ケントはウンディーネに引継いでバックヤードで休憩をとった。昼食は併設のマミーカフェからナットウメパン1個とコップ一杯の麦茶が支給された。マストフードを使用したパンだけあって腹持ちも悪くなかった。

(この仕事…、ジジョッタならテキパキこなせそうな感じだな…。だとしたら彼女は万能かも…、いや、いつまでも彼女に頼るわけには…。)

ケントは購買部の仕事を通じてジジョッタの事を考えていた。そして自分が支えられている事に気づいた。


そして1H過ぎ、店番を引き継いだケントは閉店時間の夕方まで接客を続けた。ケントは売上金をバックヤードに持って来て、売れた商品と数量を控え、ウンディーネに確認をとった。

「いかがですか?」

「初めてにしては上出来です。それでは、最後に清掃をしましょう。」

「はい。」

ケントは購買部を清掃して仕事を終えた。

「お疲れ様。これを依頼のウンディーネにお渡し下さい。」

ウンディーネは仕事の完了の証明書をケントに渡した。

「はい、ありがとうございました。」


ケントは依頼のウンディーネに証明書を渡して、48ゲルダを受け取った。

(そうだ、水売衆に色んな商品…、と気になる事がいっぱいだったし…、受付に書庫がないか聞いてみよう。)

ケントは受付に向かった。


「書庫ですか?会員ならいつでもご利用可能です。」

「ありがとうございます。」

ケントは受付のウンディーネに会員証を掲示し、書庫に案内して貰った。

(気になる事があったら、書庫で調べるのも悪くないな…。)

ケントはワクワクした。


一方、アクアポリス最深部…。巨大な水槽で身体が水で出来た巨大なウンディーネな女性がマキュリーナと一緒にいた。

「偵察に向かったウンディーネの信号が突如途絶えました。」

「そう…、やはり危険なのね…。(ああ…、これで100KGが…。)」

マキュリーナは一体製造につき100,000ゲルダかかるウンディーネを失い少し落胆した。

「『グウレイア』、偵察に行ったウンディーネの記録を徹底的に解析して。」

一度落胆するもすぐに立ち直ったマキュリーナはグウレイアに解析を促した。

「ふふ…、わかりました。」

穏やかかつ巨大なウンディーネの姿をしたグウレイアは水のQGで、『水の女王(クイーンウンディーネ)』の異名を持つカムイである。また、彼女のクライアントのマキュリーナは『水の聖女』の異名を持つ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ