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将軍王のココロザシ  作者: TAK
第一部第三章~独りで始めるAU生活
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独りAU会館で

 アジューリアの案内でドロップナイツ内のAU会館に来たケントだった。AU会館の受付には尖り耳に青い肌で左胸には雫の紋章が施された女性が立っていた。ケントは受付の肌の色に少し動揺した。

「受付の方が気になるのね。彼女は『ウンディーネ』。ブラーガルド製のカムクリよ。身体は特殊な水で出来ているの。」

 アジューリアはケントにウンディーネの事を教えた。

「カムクリにも色々あるんですね……。僕はヴァルキリーなら知ってますが……。」

「ヴァルキリーね。ここにも何体かいるけど、水に関するEL技術水準の高いこのブラーガルドではウンディーネが主流よ。それから、わからない事があったら彼女達に聞きなさい。それでは、わたしは持ち場に戻るわ。ごきげんよう。」

「ありがとうございました。」

 アジューリアはAU会館を後にした。


 ケントは受付に歩み寄った。

「AU会館のご利用は初めてですか?」

「いえ、他のAU会館を利用した事があります。」

「では、会員証をご掲示下さい。」

 ケントはウンディーネに会員証を出した。

「ケント様ですね。早速で失礼ですが、防犯のため武器をお預かり致します。」

「はい、こちらです。」

 ケントは普通の剣をウンディーネに預けた。

「では、部屋の鍵です。外出される際は受付にお預け下さい。」

「はい。」

 ケントはウンディーネから部屋の鍵を受け取った。


 ケントが当分の間寝泊まりする部屋に入ると、テーブルには冊子が置いてあった。ケントはその冊子に目を通した。

『「AU会館inブラーガルド」では、併設の食堂「マミーカフェ」で栄養満点の食事をお楽しみ頂けます。また、同じく併設の購買部も会員特価で各商品をご購入頂けます。それから、公衆浴場にセルフランドリーも併設されております。更に、AU達のお悩み相談も相談室にて承っております。』

 ケントは併設の施設群にワクワクした。



 マミーカフェ……『マミー』は『(よろず)語』で「母」を意味する「Mother」と「美味しい」を意味する「Yummy」の合体語『Mommy』で、『カフェ』は「飲食店」を意味する。すなわち『母の味食堂』を冠し、スペルで『MommyCafe』と読む。ブルドラシル各地にチェーン展開されているカフェである。メニューについて、メインディッシュ・主食・デザート・ドリンクは各地の風土・旬に合った食材が使用されるが、『マストフード』として、野菜系ディッシュ『サラダスープ』『サラダソテー』『フレッシュサラダ』と鳥類卵『バイオカプセル』に、主食兼野菜『デンプンウリ』、発酵食『泥乳(でいにゅう)』は必ず出される。相場について、基本は定食12ゲルダで、完食すると1ポイントが付与される。12ポイントで一食無料となるが、完食しなければ無効となる。

『万語』……ブルドラシルの共通語。アースガルドでは「英語」と呼ばれている。一部の地域では独自の言語が使用されている場合もある。

『マストフード』……万語で「必須食」を意味し、どこの母親も子供に「必ず食べなさい!」と言う程苦手な人が多いが栄養満点の料理の総称。子供達がマストフードにありつけるかどうかが生活水準の指標になる事も少なくない。

『サラダスープ』……野菜を煮込んだスープ。

『サラダソテー』……野菜を食用油で炒めた料理。

『フレッシュサラダ』……生野菜で、酵素たっぷり。

『バイオカプセル』……栄養満点の鳥類の卵で、「目玉焼き」「スクランブルエッグ」「ゆで卵」「生卵」等調理方法が様々。また、殻も貴重な資源で、肥料や酸性物質の中和等、様々な形で再利用される。アースガルドでは「鶏卵」「エッグ」と呼ばれている食材。

『デンプンウリ』……ウリのような感じだが、デンプン質の含有量が多く、食物繊維も豊富で、主食としても扱える野菜で、主食とする地域も存在する。アースガルドでは「芋」「南瓜」と呼ばれている。

『泥乳』……乳を発酵させた食品。アースガルドでは「ヨーグルト」と呼ばれている。



 部屋を出たケントが最初に利用したのはマミーカフェだ。果たしてケントはどんな料理と出逢うのだろうか……。

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