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龍神様のまったり計画  作者: じゃみ
2/3

演出は派手に、行動はひっそり・・・したい。

魔の大陸と呼ばれている、この大陸に嵐が来ていた。

大陸全土に大雨が降り、雷は激しく近くで会話もできないほど。

それが4~5時間程続き、嵐が去った時ある山脈の上にあった台地の中心にそっと森ができていた。

山脈の広さからすれば森の大きさは些細な物だが、それでも東京23区くらいの大きさはあった。


その森の中心にある湖に龍神がいた。


「さて、転移は誤魔化せたかな?」


神通力による探索には特になにもかからなかった。

転移による光や力の影響を嵐に細工したのだが、すぐに行動を興すものはいないようだ。


ではでは、現在の状況を確認しよう。

まず、ある程度の地層ごと転移したので森には影響なさそうだ。

まあ、この森の木は神力が強いので一月もすれば安定するだろうが・・・





酷い所に来てしまった。


まず、この台地と言ったが毒性の沼地で、恐らく、何かの呪いによるものだろう。

この場所では生物が長くいると、正気を保てなくなり魔物なる、


次にこの場所だが、気圧から4000m級の高さと思われ、通常の視界では空と沼地しか見えない。




・・・まあ、地元住人とのトラブルがないから良いとしましょう。


「それ以前に生物がいるのだろうか?」


神力を薄く広く伸ばして確認してみると、少なくともこの台地の上には生物は存在していなかった。


「なら、沼地を浄化してもいいかな?」


方法は簡単で、神力で雨を降らせ浄化する。

降る雨には神力が宿っている為この程度の呪いなら浄化は容易く、目立たずにできるはずだ。


問題として、かなり広い為どれ位時間がかかるか分からない事と

浄化するには本体は動かせない為、他の場所がどうなっているか調べられない事だろうか。



そんな訳で分身を作る事にした。

移動先で何があるか分からない為、それなりに力を持たせなければいけない。

ベースは前の世界と同じ青年として、この世界の武器が分からないので、武器無しでも戦える拳法使いとして、武器は棍といくつかの暗器で行こう。


鎧等は邪魔なので濃紺拳法着と、あまり目立たぬ様にフードきの外套でいこう。

後持ち物は?と考えていると。


「龍神様、旅に使う様な物はここに」


と薄桃色の帯で背負う、小さく桃の絵描いてある黒く長い行商箱で上には大きな物を下は3段の引き出しになっている物が足元に置いてあった。


えらく自己主張が強い行商箱だが、有り難く使わせて貰おう・・・?


「桃の精、何で人間サイズなんですか?」


たしか前の世界では10cm位だった桃の精が150cm位で目の前に立っていた。

「いやぁ、せっかく新天地なのでお供しようかと思いまして。」

そこで、ふわりと回り。


「その衣装は何だい?」


ピンクのふわふわとしたワンピースに、肩口のふわっとしたシャツ、白の靴下、ピンクのリボンの付いた靴、頭には大きなリボン、肩からは実用性のなさそうなレースとリボンの付いたショルダーバッグ、おまけに雨でもないにリボンとレースの付いた傘をさしている。


「ロリータファッションと言いますの」


そうではなく。


「旅に行く格好ではないでしょう?」


て言うか街中でも悪目立ちNo.1でろう。


「ご安心を魔力でコーティングしてあるので、木の枝に引っ掛かかっても切れず、マグナム弾で撃たれても、反物質ミサイルの爆発の中でも汚れ一つ付きませんわ」


お前は何と戦うつもりだ!そして何処に行くつもりだ!!


「おまけに、この傘は射程10Km迄届き単発・連射・拡散迄まで調整可能なビームライフルで、ビームを固定すればサーベルにもでき、尚且つ対物ライフルを防ぎ、ビームコーティングされてるお得な傘ですの」


何処の○ビルスーツだ!!!


「そうではなく、目立ちすぎるでょうに。」


と、ずずいっと寄って両手を組み迫りながら。


「似合いませんかっ!?」


くっ汚い!似合う似合わないでいえば、彼女の幼い顔立ちに幼い体型に合っていて。


「すごく可愛いですよ。とっても似合っています」


すると、にこりと笑い。


「ありがとうございます、龍神様」


と、ふわりと回り元の位置に戻った。


不味い、このままでは何処に行っても目立ちすぎる。

しかも、先手を打って服の丈夫さはアピールされているから安全面でも注意できない。

て言うか、こいつが危険すぎる。


「さあ、行きましょう龍神様!」



ああっ!すまないこの世界の生物よ、あんな殲滅兵器を止められない不甲斐ない神で・・・

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