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星天師〜星空の湊〜  作者: 下村美世
第1章 宇宙へやってきた
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太陽の宮③

高校卒業となりました!

受験勉強で更新してなくてすみません!

これからは定期的に更新します。


「目覚めたのか?」


不意に声がかかった。


私は誰かいることを知って安心した反面、足がすくんだ。

恐怖で、足がすくんだのだ。


“目覚めたのか?”


そのたった一言。


なのに言葉の圧がすごかった。

声だって、今まで聞いたことのない声。


男だか女だか、はたまた若いのか老いているのか。


何故か声音から判断できないのだ。

全て当てはまっているような声。

全ての人間の声を混ぜたような声。


足が震えだした。



うまく言い表せないんだけど、本能がこの人を畏怖しているのだ。

怖い。怖い。

声のした方へ振り返らない。


一体…何者なの?


(振り返ってはダメだ。)


本能が訴えてくる。


(お前の後ろにいるのは、人間なんぞ太刀打ちできない相手だ。関わってはダメだ。関わるな、千鶴。)


そうもう1人の私が、私を制止しようとする。




…しかし好奇心もあった。

本能に遅れて、私の心がついてきた。

私は困ったことにバリッバリの理系女だ。


研究心が強くて強くて、不思議なことがあればなんでも調べていた。


そう、私の後天的な“本能”と、種としての勘のような先天的な“本能”が拮抗していた。


(こんな声出す人、気にならない?この空間の説明もしてくれるかもよ?)


後天的な本能が言う。


(関わってはダメ。千鶴じゃ太刀打ちできないよ。)


人間としての本能が言う。



決断する前に、後ろで舌打ちが聞こえた。




お読みいただきありがとうございます!

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