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星天師〜星空の湊〜  作者: 下村美世
第1章 宇宙へやってきた
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試練!神々の集い⑤

試練編はまだまだこれからです


「さ。あまり遊んでもいられないね。千鶴、こちらに来なさい」


さっきまで顔が緩んでいたゼウスが一瞬で険しい顔になる。

その変化に背筋がゾッとして、私は唾を飲み込んだ。


表情の寒暖差が激しいんですけど…。この神がやると尚更すごいよ。


「は、はい…」


私は恐る恐るゼウスの席へと歩んでいく。


神々の座席は左から太陽神アポロン、水星神マーキュリー、金星神アフロディーテ、火星神アレス、木星神ゼウス、土星神サターン、天王星神ウラノス、海王星神ネプチューンという、太陽系惑星の並びとは一緒だ。


ただし、彼らは半円形になって並んでいるのだけどそのバランスは奇妙で。


というのも、ゼウスが一番前に出ていてサターンが最奥にいるといこと。

普通なら真ん中のアレスとゼウスが奥で、両端のアポロンとネプチューンが一番手前に来るだろうに。


謎だ…。何か、神同士の序列でも表していたりするのだろうか。こんな座席程度でマウント取るなんて、馬鹿らしくも思えるけれど。



ゼウスがスッと手を差し伸べてきた。


「千鶴。これから試練を与えるからな」


「はあ。伺っております」


「星天師に相応しい器かどうかを確かめるためだ。お前は学者の星、天王星星天師希望だな」


い、いや。希望ってか、勝手にそうされただけっすけど…。



「まあ、はい」


「なら頭脳中心の試しだな。ふむ…」


彼はあーでもないこーでもないと唸りだす。

何してんの?


「今、千鶴ちゃんのために技能テストを作成してるのよ、ゼウスは」


野太い声で説明してくれたのはやっぱりマーキュリー。


水星の星天師が羨ましいわ。優しいなぁ、この神。


その他の神はどうも私を歓迎してる風には見えない。

アポロンも表面的には優しいけれど、その太陽のような眩しい優しさにはどこか影がありそうで。

光あるところには、必ず影があるのと同じ。

心の中では私のことを蔑んでいそう。



マーキュリーの隣のアフロディーテが、白けた瞳で囁いた。


「マーキュリーあんた、よく構えるわね。…凄い厄介なのに、この子」


アフロディーテ的には小声のつもりであろうが、私は先述通り耳がいいので嫌でも入ってきてしまう。


なんか、身に覚えにないことでぐちぐち言われるの、マジで嫌い。


地球にいた時と何も変わらない。


私自身の意思で悪さをしたうえでの悪口なら別に構わない。だって私が悪いんだもの。


でも今回のは私は何も悪くないし、私が悪いっていうなら何が悪いのか言ってほしいんですよ。

あー、腹立たしい。



「でも、この子には何の罪もないじゃない。この子を責めるのは違うわよ。責めるのは…」


マーキュリー、本当にありがとう、大好きです。


彼は私の肩を持ってくれるようだ。


でもなんだか引っかかる。



…『この子には』?私以外に罪のある人がいるってこと?


だとしたら、それは誰?


『責めるのは』…誰?



私には一人しか思いつかないのだけれど。


瞳を閉じたら思い出す。


…由梨。



「千鶴、出来たぞ」


「え?」


「ほら、お前の試練だ」



ゼウスの手にはチマッとした緑色の球体が握られていた。


…え?


なんだか拍子抜け。


このビー玉みたいな球が、私の試練?

てっきり試験問題とか文献とか、そういう知的なものを渡されると思っていたのに。


私は訳が分からないままそれを受け取ろうと手を伸ばした。


その時だった。


「うわっ⁉」


触れた瞬間、球が猛烈な閃光を放って私の体を包んでいく。


今度のは優しい光じゃない。ひたすらに眩しく、圧倒的に激しい光だった。



私は膝から崩れ落ち、意識が次第に薄れていった。








ありがとうございました

次回は今までのまとめ回となります。


かなりゴタゴタしてしまっているので、ご覧いただけると今までの流れが掴めるんじゃないかなと思います。


ぜひご覧ください♪

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