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地獄のような天国で  作者: コールドスパイク
天国の便利屋さん 編
98/200

第96話 恋のお縄頂戴します

 今、私の目の前にお父さんがいます。


 写真にそっくりですが、少し若いです。


 ラブレターを握ったまま、建物の陰に隠れて


 今まさにお母さんへ告白に行こうかとモジモジしています。


 かれこれ1時間くらい、そうしています。


 まどろっこしいですね。


 意外と繊細な心の持ち主だったんですね・・・。


 このままでは埒が明かないので助言をしに行きます。


 勇気を持ってください。


 さっき知ったばかりの女の子に言われるのは心外かもしれませんが


 このままでは一生後悔しますよ!


 当たって砕けろ!です。


 砕けてもらっては、私が困りますが。


 お父さんは腹を決めて出ていきました。


 手紙を差し出して頭を下げます。


 随分と頭の低い人だったんですね・・・。


 手紙を受け取ったお母さんは首を縦に振りました。


 やりましたね!


 恋が成就しました!


 後々の運命を考えると


 涙が溢れてきますが


 でも、いいんです。


 今、あの2人は間違いなく幸せなんだから・・・。


 それにしても、お母さん


 若い頃は結構イケイケだったんですね。


 着ている服がキワドイです。


 そういえばあの服


 タンスの奥に大事にしまってあるのを見たことがあります。


 きっと大切な思い出なんでしょうね。

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