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第62話 セルフ賽の河原
元職場の先輩、流姉笛さんから時候の挨拶と共にお中元が届きました。
天国に季節なんてあるんですかね?
毎日同じ気候ですからよくわかりません。
それにしても律儀な方ですね。
流姉笛さんの性格ですから
きっと職場の人全員に出しているでしょうね。
そうすると関係者は年々増えていくわけですから
かかるお金も相当な額になります。
もしかして流姉笛さんが今でもあそこで働き続けているのは
そのせいですかね?
でも働けば働くほど送る相手は増え続けますから
はっきり言って、悪循環です。